君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

「やぁ紗英子君、今日も一段と綺麗だね」

 聡一朗さんの言葉に紗英子さんは気を良くして笑顔で返す。

「ついに今日はご夫婦でいらっしゃったんですね。お二人とも、みなさんから大注目されていらっしゃいますよ」

 と言う紗英子さんだけれども、彼女の方が相変わらずとても綺麗でスタイルも良くて目立っている。

 特に今日は一段と華やかだった。
 目が覚めるような赤いロングドレス。
 身に付けている煌びやかなジュエリーが、動作のたびに眩い輝きを放っている。

 特に今日はスーツで済ませている年配女性が多くいるから、いっそう目立っている。

 安田さんが、今日のようなパーティで知識人や教養のある方がたくさん集まるような場は、あまり派手な色や宝飾で着飾らない方がいい、と言っていたけれど……こんなに華やかで綺麗なら、思わず例外として受け入れられてしまうんだろうな。