君という鍵を得て、世界はふたたび色づきはじめる〜冷淡なエリート教授は契約妻への熱愛を抑えられない〜

「いかがですか? 少し背伸びして大人っぽいものにしてみたんですけれども」

 と、私はくるりと回ってみせる。

「素敵だよ、すごく。でも心配だな」
「……? なにが、ですか?」

 と問う声がついひそんでしまうのは、抱き寄せんばかりに聡一朗さんがすぐそばに近付いてきたからだ。

「せっかく良くなった体調がまた崩れないか心配でね。とても、刺激的だから」

 ぞわり、と背中に刺激が走った。

 聡一朗さんが気遣うように私の背中をさすったから――。

 このドレス、胸元タックが入ったホルターネックになっていて、前からは上品に見えるけれども背中は大きく開いていてセクシーに見えるのがポイントだ。

 ラメ入りのボディーローションを塗ることも忘れないように、という安田さんのアドバイスもきちんと守った。

 素肌を直接撫でたその動きはどこか艶めかしくて、胸がぞわぞわとする。

 そしてそれは、そのままジンジンとした胸の疼きに変わる。