言われて初めて私は自分がかなり精神的に傷ついていることがわかった。
 お姉様の温かさが余計に心に沁みて、私は思わずお姉様に抱きしめられながら唇を噛んで震わせる。

 私はお姉様の胸の中で苦しさと辛さを一気に吐き出した。
 子供の頃に甘えさせてもらったようにお姉様にすがると、何も言わずにただ優しく頭を撫でてくれる。
 昔からこの優しさが好きだった──

 そうだった、私には私を思ってくれる味方がたくさんいる。
 今だけは嘆くけれど、明日には覚悟を決めよう。

 そう、あの人にさよならを告げる覚悟を──