…ちゃんとってなんだろう?

 なにか悩んでるのかなぁ?



そんな風に布団の中で丸まって考えていたら、息苦しさでぷはっと外に顔を出した。


太一さんに会いたいなぁ。



 そう思ってた。


コンコン、とノックされる扉。

ビックリして起き上がってしまった。


いつも温和なお父さんがキッと睨んだので、あたしはしゅるしゅると布団に戻る。


だって、もうこんな元気なんだもん。


 玄関でカチャリと扉が開かれた音がして、あたしはじっと耳をすませた。


この時間は新聞の勧誘かな?

そうやって考えることで時間をつぶしてた。


「あの~、未来います?」

きょ…!!


 驚きと嬉しさであたしは飛び跳ねそうな勢いで寝室を出てダイニング続きの玄関に顔を出した。


「杏ちゃん!!」

 あたしの声に玄関にいるお父さんも振り返る。