フォーチュンクッキー

 大晦日と元旦を隔てた一瞬の時。

我が家に訪れたのは、幼馴染のサト。


「神様に太一の脳みそわけてもらうから一緒に来てよ!」

 と、よく分からない理由で誘われるがまま、二人でここにきた。


 まだそのときは、怜と付き合い始めるなんて知らなくて、隣にいれるだけでいいなんて甘いこと考えていた。


そして……



「太一さん?」


 一気に現実に戻すチビ助の声。

まるで当時に戻ったかのように思い出していたから、オレは不自然に体が震えた。


「大丈夫ですか?」

 除きこんでくるチビ助に、チクリと胸が痛む。

そんな小さな罪悪感すらもばれたくなくて、出来る限り平静を装ってそっぽをむいた。



「お、お前もお願いしておけば…っ?」


 俯いたオレに、小さなチビ助の声が響く。
 


「お前……、も?」


 聞き返してきたその言葉に、オレは血の気を失うかのような感覚を覚えた。


 し、しまった!