フォーチュンクッキー

 隣ではクセ毛を揺らして、未だにつまんなそうにしているチビ助。


 仕方ないな。

はあ、と肩を撫で下ろすと、くいっと結っている髪の束をひっぱる。


 いつもと同じく、すこし揺れて驚いたように見上げてきた。

「な、なにするんですかぁっ」

 延長線上の反抗する視線。

オレも似た経験あるし、ここはオレたちらしく。


 ふっと笑いかけて、軽く額をはじいてやる。


「明日は店に集合な」


 しかしオレの言葉にも抗うように、口を結んで見つめてきた。 


「……いつも行ってますけど?」


 不機嫌そうにちらりと見上げてきた。


 オレも昔はこうだったっけ?

笑いそうになるのを堪えながら、髪をくしゃっと撫でてやった。



「神様に殴りこみにいこうぜ」




 その表現があまりにも突拍子もないものだったのだろうか。

チビ助はまん丸の瞳をさらに丸くさせていた。