目を細めた太一さんは、すこし悔しそうに……そして恥ずかしそうにあたしを見つめてくれた。



「……どこにいたって、お前が好きだから」


 そう、これは夢。

でもそんな風に思ってもらいたかった。


 あたしの深層心理がこんな夢を見せているのかもしれない。

だけど…例え夢であっても、あたしには大切なサンタからのプレゼントに思えて仕方なかった。


離れても……想いが通じ合っている。

それだけで、本当は嬉しいはずなんだ。



 えへへ。

思わず綻んでしまった頬。



 あのね、太一さん。本当は、あたしも―……。




「ずっと大好き」

 あたしは、受験勉強中ということも忘れ、とても幸せな夢をみていた。