フォーチュンクッキー

 もしかして、今がチャンスなのかな?

ずっと考えてた……これを機に雛太も太一さんも仲良くなってほしい。


 雛太のきもちには応えられないのだけれど、二人にはもっともっといいとこがあるから。

分かり合えれば、きっとステキなオトモダチになれると思うんだ。



 ここは一つ、あたしが仲をとりもたなくては!


「雛太って三兄弟の一番下なんでなんですよ。でも、おばさんは娘がほしかったらしく、いつもなにかとおうちに呼んでくれるんです」

「………」


 お母さんがいなくなってからは特に、頭が上がらないほど、更によくしてもらっている。

本当の娘みたいに、杏ちゃん共々可愛がってくれてて。



 思い出に浸りそうになるのを必死に抑え、チラリと視線をずらす。

だけど、思いのほか、太一さんのリアクションは少ない。



 ……まだ、情報が足りないかな?


 妙な雰囲気をぴしぴしと肌で感じてたけど、ここが頑張りどころなのだと拳を奮えたたせる。


「そうそうっ!去年なんか、一緒に作ったケーキを雛太ってば半分もたべちゃったんですよ〜!」

「………」


 むすっとした表情は変わらず。


これもダメみたいだ。