フォーチュンクッキー

 そうだ、そうだ。

こんなに困らせてばかりの太一さんなんて、嫌いになっちゃえばいい。


「太一さん、なんか……っ」





 だけど。



寂しいとき、ぎゅって手を握ってくれた。

怒るけど、真剣にあたしと向き合ってくれた。




 いつだって、最後に優しく笑ってくれた。



「大好きだもん……」







 『初恋は実らない』


ジンクスは、容赦なくあたしにふりかかった。