飛び込んできたチビ助を体で受け止める。
まだ距離が近かったものの、これが離れていたらと思うとひりひりするような痛みがオレを襲った気がした。
「ご、ごめんなさい…ッ」
薄い生地の向こうに、少し火照った体温がオレに溶け込んだ。
ドキドキと震えているのは、きっとチビ助だけじゃない。
ちょうど胸辺りにチビ助の頭があたるから、聞かせたくなくてスッと体を離した。
「じゃあ、それ一口で許してやるよ」
すももの水あめをもったチビ助の右手を引き寄せる。
その赤い果実と甘酸っぱい口どけを堪能すると、目を見開いたチビ助が頬をピンクに染めていた。
口の端を親指でぬぐうと、その場にいた3人は口が開きっぱなしだ。
「ほら、そろそろ時間だ」
オレの言葉にようやく我に返るチビ助は、手に持った水あめをじぃーっとみていた。
今にもそれに口をつけそうだ。
そんな姿にオレまで内心ドキドキしていた。
「未来、交換してやる!」
そういって無理やりぶんどったのは雛太くん。
まだ口をつけていない、コバルトブルーが絡まるさくらんぼをその手に渡していた。
ガブリとオレの残りを一気に口を含ませた彼の表情は、一瞬苦悩に歪んだ。
「ひ、雛太っ!?」
慌ててチビ助は彼の背中をトントンたたく。
やっぱりこの反応はたまらないくらい面白い。
まだ距離が近かったものの、これが離れていたらと思うとひりひりするような痛みがオレを襲った気がした。
「ご、ごめんなさい…ッ」
薄い生地の向こうに、少し火照った体温がオレに溶け込んだ。
ドキドキと震えているのは、きっとチビ助だけじゃない。
ちょうど胸辺りにチビ助の頭があたるから、聞かせたくなくてスッと体を離した。
「じゃあ、それ一口で許してやるよ」
すももの水あめをもったチビ助の右手を引き寄せる。
その赤い果実と甘酸っぱい口どけを堪能すると、目を見開いたチビ助が頬をピンクに染めていた。
口の端を親指でぬぐうと、その場にいた3人は口が開きっぱなしだ。
「ほら、そろそろ時間だ」
オレの言葉にようやく我に返るチビ助は、手に持った水あめをじぃーっとみていた。
今にもそれに口をつけそうだ。
そんな姿にオレまで内心ドキドキしていた。
「未来、交換してやる!」
そういって無理やりぶんどったのは雛太くん。
まだ口をつけていない、コバルトブルーが絡まるさくらんぼをその手に渡していた。
ガブリとオレの残りを一気に口を含ませた彼の表情は、一瞬苦悩に歪んだ。
「ひ、雛太っ!?」
慌ててチビ助は彼の背中をトントンたたく。
やっぱりこの反応はたまらないくらい面白い。


