フォーチュンクッキー

 最近、おかしいことばっかりだ。

まとめようとしたって頭がうまく回らない。


ただひたすら、怜やサトのことばと、チビ助の笑顔が浮かんでは消えた。



 そんな時遠くで数人の足音が聞こえた。


きっと怜たちだ。


 シーツをがばっと剥がして、別途の足元に置かれていたバッシュに足を通した。


 ガラっと扉が開かれた。


「太一さん?」