そんなあたしの脇からぴょこんと杏ちゃんは顔を出してお目当ての太一さんを見つけた。
「あ、ほんとだ!お久しぶりです!」
長い髪を揺らして、跳ねるように店内にはいってく。
あたしはその後ろを見つめてた。
「じゃぁ今日は二人分だな」
楽しそうに太一さんは席を立ってカウンター内にはいっていった。
それでも動かないあたしに、マスターは手招きした。
マスターにはあたしの気持ちがばれちゃったんだろうか?
重たい足を引きずっていつもの席につく。
ものめずらしそうに杏ちゃんは店内をうろついていた。
左隣には、さっき太一さんを叩いてた人。
大きいせいなのか、少し怖くもあった。
そんな中、あたしをじいっとみてきて、怯えずにはいられなかった。
「君が“生徒”?」
おっきな人は思いの外、あったかい笑顔だった。
太一さんのお友達なのかな?
「…は、はい」
コクンと頷くと、歯を見せて笑ってきた。
「ミライちゃんっていうの?」
なんで知ってるのかと聞こうとしたけど、さっきマスターが名前を呼んだからかな。
勝手に納得して、もう一度黙って頷いた。
「あ、ほんとだ!お久しぶりです!」
長い髪を揺らして、跳ねるように店内にはいってく。
あたしはその後ろを見つめてた。
「じゃぁ今日は二人分だな」
楽しそうに太一さんは席を立ってカウンター内にはいっていった。
それでも動かないあたしに、マスターは手招きした。
マスターにはあたしの気持ちがばれちゃったんだろうか?
重たい足を引きずっていつもの席につく。
ものめずらしそうに杏ちゃんは店内をうろついていた。
左隣には、さっき太一さんを叩いてた人。
大きいせいなのか、少し怖くもあった。
そんな中、あたしをじいっとみてきて、怯えずにはいられなかった。
「君が“生徒”?」
おっきな人は思いの外、あったかい笑顔だった。
太一さんのお友達なのかな?
「…は、はい」
コクンと頷くと、歯を見せて笑ってきた。
「ミライちゃんっていうの?」
なんで知ってるのかと聞こうとしたけど、さっきマスターが名前を呼んだからかな。
勝手に納得して、もう一度黙って頷いた。