いつの間にか11月になってしまいました。 この町にも寒い北風が吹き始めました。
でも美和子の心の中には暖かい春風が吹き荒れているのです。 ちょいちょい言い過ぎた。
そうなの。 居酒屋で飲んで以来、事業所の中でも知れ渡ってしまってまあ大変。
澄江さんはいつもと変わらずにニコニコしながら話し掛けてきます。 でも最後には、、、。
「竜岡さんは逃がしちゃダメよ。」って釘を刺してきますんです。 前の旦那とは違うのにーーーー。
鈴子さんはというと、こちらはこちらで竜岡さんが居ない時に話し掛けてきます。 「幸せそうよねえ。」って。
じーーーーーーーっと見詰めてくるんです。 余計に緊張するやないかーーい。
仕事先でも誰が振り撒いたのかは知らないけれど、お祝いまでくれる人が居て困惑しまくり。 「貰っちゃいなさいよ。 あげたくてくれてんだから。」
澄江さんはそう言うけれど気が引けるなあ。 まあいいか。
ここに公子さんが居なくて良かったわ。 居たら大変だったわよ。
何しろ相手は竜岡さんなんだから。 ねえ、そうでしょう?
この頃は信二も毎晩のようにバイトに出掛けております。 何か急にやる気になったみたい。
百合子も百合子で急に英語の勉強を始めたわ。 頭大丈夫か?
「大丈夫だよ。 まだ割れてないから。」 「そうじゃなくて、、、。」
「今晩さあ、お兄ちゃん遅いのよね?」 「んだ。」
「じゃあさあ、久しぶりにお母さんとお風呂に入りたい。」 「何かやる気だな?」
「お母さんに甘えたいんだもーーーん。」 「何でよ?」
「だって、もうすぐあのおじさんの物になっちゃうから。」 「あ、あ、あのなあ、、、。」
ニコニコしながら脱衣所に入っていく百合子を追い掛けて私も入りましたわ。 そしたら百合子が振り向きざまに私に飛び込んできた。
アッと思った瞬間に押し倒された私は汗だくになるまで絡み合っちゃったのでーーす。 変な親子 復活ーーーー。
やっと起き上がって浴室へ、、、。 そしたらさあ百合子が背中を洗ってくれるんだって。
(何か企んでるな?)って警戒していたら、、、。 「今月さあ、買いたい物が有るのよねえ。」って言ってきた。
「何?」 「英和辞典。」
「は? 信二のが有るでしょう?」 「汚くて読めないのよ。」
「しょうがないなあ。 ちょっと待ってて。」 「英語の勉強するんだからね。」
「でも何でやる気になったの?」 「英検取りたくて、、、。」
「英検ねえ。」 「ダメだった?」
「あんた、英語で話せたっけ?」 「ぜんぜん。」
「まあいいわ。 挑戦するだけやってみなさい。」 「ありがとう。」
どことなく不安なんだけどやるって決めた以上は応援しましょうねえ 皆さん。 ってお前が一番やらなそうだけど、、、。
「英検ねえ、、、。 何でまた急に英検なんだろう?」 考えても分からないことは考えないようにしようね 疲れるから。
翌日も朝から忙しいんです。 バタバタと走り回って4件仕事をして昼になりました。
食堂に入ると凛子さんが忙しそうに働いてます。 「いらっしゃいませ‼」
ユニフォームも似合ってきたなあ。 うーーん、かっこいいじゃん。
私たちにはユニフォームなんて、、、。 と思ったらいつも着てるじゃない。
何か知らんがピンク色の可愛い?ポロシャツ、、、。 もっとデザインのいいやつに換えてほしいなあ。
ピンクはいいけど気持ち悪くて、、、。 これをよく公子さんは着てたなあ。
一番文句を言いそうなのに、、、。 もしかして公子さんがデザインしたのかな?
やつなら有り得るかもしれないなあ。 背筋が寒くなってきたわ。
「あらあら、武井さんじゃない。」 とkそこへ聞き慣れた声が、、、。
顔を上げてみると玄関を入ってきたのは公子さんではないかいなあ。 (何であんたなのよ?)
「忙しそうねえ。」 「そうです。 仕事が増えちゃって、、、。」
「頑張りなさいよ。」 「はーーーい。」
(あんたに言われなくても頑張ってるわよ。 黙ってなさい。) そんな眼で店を出る私なのでーす。
午後の一番はっと、、、。 なぬ? 高山さん?
「そうか。 高山さんなのか。」 押し倒されたあの日を恨めしく思い出しますですよ。
だってあれからアプローチはなーーーーーんにも無いんだもん。 燃やされるだけ燃やされたのねえ あたし?
でもおかげで竜岡さんと付き合うようになったんだし、まあ良しとするか。 ねえ鈴子さん?
「何であたしなのよ?」って突っ込まれそうだなあ。 怖い怖い。
いろいろ考えながら高山さんちの玄関を入りましょう。 「こんちはーーーーーー。」
「はーーーい、何や武井さんかい。」 「何やは無いですよねえ?」
「どっかの新聞屋かと思ったんや。」 「新聞屋と一緒にしないでください。」
「ごめんごめん。 ほな、今日もよろしゅう頼むわな。」 そう言って高山さんはまた電話を始めた。
「明日なあ、昼飯は何処や? あっそうかそうか。」 どうやら相手は美和子さんのようね。
私はお喋りを聞きながら掃除をしております。 「えーーーーーーーーー?」
「何や? どないしたん?」 「布団を捲ったら女の人が倒れてたから驚いちゃって、、、。」
「ごめんごめん。 人形さんや。 いいもんやで。」 「いいもんやって言われても、、、。」
「美和子の代わりに置いてるんや。 あいつはなかなかうちには来んからなあ。」 「そうなんですか?」
「そうやで。 仕事やカラ来るけど、、、。」 (そんな風には見えんけどなあ。)
さてさて気を取り直して掃除を続けます。 さっさと終わらせて料理を、、、。
高山さんはパソコンのスイッチを入れました。 何かするのかなあ?
と思ったらYouTubeを呼び出して動画を探してます。 何を聞くんだろう?
やっと見付かったのか、聞き始めたのは川のせせらぎでした。 眠くなるやないかーーーい。
でも美和子の心の中には暖かい春風が吹き荒れているのです。 ちょいちょい言い過ぎた。
そうなの。 居酒屋で飲んで以来、事業所の中でも知れ渡ってしまってまあ大変。
澄江さんはいつもと変わらずにニコニコしながら話し掛けてきます。 でも最後には、、、。
「竜岡さんは逃がしちゃダメよ。」って釘を刺してきますんです。 前の旦那とは違うのにーーーー。
鈴子さんはというと、こちらはこちらで竜岡さんが居ない時に話し掛けてきます。 「幸せそうよねえ。」って。
じーーーーーーーっと見詰めてくるんです。 余計に緊張するやないかーーい。
仕事先でも誰が振り撒いたのかは知らないけれど、お祝いまでくれる人が居て困惑しまくり。 「貰っちゃいなさいよ。 あげたくてくれてんだから。」
澄江さんはそう言うけれど気が引けるなあ。 まあいいか。
ここに公子さんが居なくて良かったわ。 居たら大変だったわよ。
何しろ相手は竜岡さんなんだから。 ねえ、そうでしょう?
この頃は信二も毎晩のようにバイトに出掛けております。 何か急にやる気になったみたい。
百合子も百合子で急に英語の勉強を始めたわ。 頭大丈夫か?
「大丈夫だよ。 まだ割れてないから。」 「そうじゃなくて、、、。」
「今晩さあ、お兄ちゃん遅いのよね?」 「んだ。」
「じゃあさあ、久しぶりにお母さんとお風呂に入りたい。」 「何かやる気だな?」
「お母さんに甘えたいんだもーーーん。」 「何でよ?」
「だって、もうすぐあのおじさんの物になっちゃうから。」 「あ、あ、あのなあ、、、。」
ニコニコしながら脱衣所に入っていく百合子を追い掛けて私も入りましたわ。 そしたら百合子が振り向きざまに私に飛び込んできた。
アッと思った瞬間に押し倒された私は汗だくになるまで絡み合っちゃったのでーーす。 変な親子 復活ーーーー。
やっと起き上がって浴室へ、、、。 そしたらさあ百合子が背中を洗ってくれるんだって。
(何か企んでるな?)って警戒していたら、、、。 「今月さあ、買いたい物が有るのよねえ。」って言ってきた。
「何?」 「英和辞典。」
「は? 信二のが有るでしょう?」 「汚くて読めないのよ。」
「しょうがないなあ。 ちょっと待ってて。」 「英語の勉強するんだからね。」
「でも何でやる気になったの?」 「英検取りたくて、、、。」
「英検ねえ。」 「ダメだった?」
「あんた、英語で話せたっけ?」 「ぜんぜん。」
「まあいいわ。 挑戦するだけやってみなさい。」 「ありがとう。」
どことなく不安なんだけどやるって決めた以上は応援しましょうねえ 皆さん。 ってお前が一番やらなそうだけど、、、。
「英検ねえ、、、。 何でまた急に英検なんだろう?」 考えても分からないことは考えないようにしようね 疲れるから。
翌日も朝から忙しいんです。 バタバタと走り回って4件仕事をして昼になりました。
食堂に入ると凛子さんが忙しそうに働いてます。 「いらっしゃいませ‼」
ユニフォームも似合ってきたなあ。 うーーん、かっこいいじゃん。
私たちにはユニフォームなんて、、、。 と思ったらいつも着てるじゃない。
何か知らんがピンク色の可愛い?ポロシャツ、、、。 もっとデザインのいいやつに換えてほしいなあ。
ピンクはいいけど気持ち悪くて、、、。 これをよく公子さんは着てたなあ。
一番文句を言いそうなのに、、、。 もしかして公子さんがデザインしたのかな?
やつなら有り得るかもしれないなあ。 背筋が寒くなってきたわ。
「あらあら、武井さんじゃない。」 とkそこへ聞き慣れた声が、、、。
顔を上げてみると玄関を入ってきたのは公子さんではないかいなあ。 (何であんたなのよ?)
「忙しそうねえ。」 「そうです。 仕事が増えちゃって、、、。」
「頑張りなさいよ。」 「はーーーい。」
(あんたに言われなくても頑張ってるわよ。 黙ってなさい。) そんな眼で店を出る私なのでーす。
午後の一番はっと、、、。 なぬ? 高山さん?
「そうか。 高山さんなのか。」 押し倒されたあの日を恨めしく思い出しますですよ。
だってあれからアプローチはなーーーーーんにも無いんだもん。 燃やされるだけ燃やされたのねえ あたし?
でもおかげで竜岡さんと付き合うようになったんだし、まあ良しとするか。 ねえ鈴子さん?
「何であたしなのよ?」って突っ込まれそうだなあ。 怖い怖い。
いろいろ考えながら高山さんちの玄関を入りましょう。 「こんちはーーーーーー。」
「はーーーい、何や武井さんかい。」 「何やは無いですよねえ?」
「どっかの新聞屋かと思ったんや。」 「新聞屋と一緒にしないでください。」
「ごめんごめん。 ほな、今日もよろしゅう頼むわな。」 そう言って高山さんはまた電話を始めた。
「明日なあ、昼飯は何処や? あっそうかそうか。」 どうやら相手は美和子さんのようね。
私はお喋りを聞きながら掃除をしております。 「えーーーーーーーーー?」
「何や? どないしたん?」 「布団を捲ったら女の人が倒れてたから驚いちゃって、、、。」
「ごめんごめん。 人形さんや。 いいもんやで。」 「いいもんやって言われても、、、。」
「美和子の代わりに置いてるんや。 あいつはなかなかうちには来んからなあ。」 「そうなんですか?」
「そうやで。 仕事やカラ来るけど、、、。」 (そんな風には見えんけどなあ。)
さてさて気を取り直して掃除を続けます。 さっさと終わらせて料理を、、、。
高山さんはパソコンのスイッチを入れました。 何かするのかなあ?
と思ったらYouTubeを呼び出して動画を探してます。 何を聞くんだろう?
やっと見付かったのか、聞き始めたのは川のせせらぎでした。 眠くなるやないかーーーい。



