家に帰って狸のためにカップラーメンを出しておきましょうか。 今夜も遅いんだもんね。
まあ何にも無いよりはましよね? ねえ、お母さん。
満腹出汁明日は休みだし、さっさと寝ちまうか。 でもさあ、私が家に居るってことは?
狸も昼間は家に居るのよね? 襲われないうちに逃げなきゃ、、、。
って何を考えてるんだろう あたしは。
真夜中、ガタガタと音がするので目を覚ますと狸が食堂でお湯を沸かしているところだった。 (帰ったのか。)
そうは思ったけど眠くて眠くて相手をしてやれる状態じゃないのよね。 ごめんね、お父さん。
心の中で謝りながら毛布をかぶり直す私なのです。 悪い妻だわねえ。
「ねえねえ高山さん。 美和子さんと出来てるんでしょう?」 「どっちの美和子やねん?」
「若いほうの美和子さんよ。」 「ああ、それならくっ付いてるだけや。」
「そんな風には見えないけどなあ。」 「そんな風に見たらええやん。」
「でもさあ、、、。」 ガン!
どっかで頭を思い切り打ったらしい。 あまりの痛さに目を覚ました私は疲れてしまった。
(何で高山さんの夢なんか見るのよ?) 寿司屋で会ったからかなあ?
美和子さんと仲良さそうに歩いてたもんなあ。 うーーん、悔しい。
落ち込んだりムラムラしたり悶々としたり、なんだか変な私なのですよ。 あの日の高山さんが忘れられなくて。
寝たかと思えば目を覚まし、毛布をかぶっては寝落ちして朝になりました。 食堂は賑やかです。
朝食を作りながら昨日の寿司の味を思い出しております。 そこへ寝ぼけ眼の百合子が起きてきました。
「おはよう。」 「あら、やっと起きたの?」
「なんか夕べは寝れなくて、、、。」 「何でよ?」
「変な夢は見るしガンってものすごい音はするし、、、。」 「そうか。 変ねえ。」
「今日も学校なのに、、、。」 「そうよねえ。 頑張りなさい。」
「頑張れないよ。 こんなんじゃあ。」 「お父さんみたいなこと言わないの。」
「だって、、、。」 百合子は卵焼きを一つ食べると出掛けて行きました。
私はお休み。 午前中は狸もおとなしいから家の用事を済ませましょうかね。 洗濯もしなきゃだしねえ。
「狸は?」 様子を見に行くとどうやら深い深い夢の中に居るようです。
(あの様子じゃあしばらく起きないわね。) 確信した私は買い物に出掛けました。
それにしてもさあ、最近芸能界も変じゃない? 変なのが多過ぎるわよ。
エッチして澄ましてる人間が居るかと思えばやらかして活動休止に追い込まれるやつも居る。 何なのよ?
男も女も馬鹿ばかり。 大掃除しなさいよね いい加減。
馬鹿なのはぜーーーーーーんぶ放り出していいからやりなさい。 疑惑を持たれるような人間もね。
だいたいねえ、俳優だの女優だのって人間がずっと居ることがおかしいの。 オーディションもやるんでしょう?
その時だけ雇ってればいいじゃない。 後は自分で稼いでろって。
肩書を持たせるからいい気になるのよ。 議員先生と同じだわね。
俳優だ女優だって言っても一般社会じゃあ役には立たないわね。 芸能界だから役に立ってるだけ。
自分の無能さを思い知らせてやりなさい。 甘過ぎるのよ。
だから疑惑を持たれても他人事みたいに思えちゃう人が出てくるの。
馬鹿しか居ないようじゃあ芸能界も終値。 さようなら。
なになに? 死を体験する?
また何か変なことをやらかしたかと思ってニュースを覗いてみると、、、。
まあまあ、みんな揃って死を真正面から受け止めようとしてるのね? 数年前までは無かった動きだわ。
棺桶に入る体験? 確かになあ、あんな狭い所に入るのは、、、。
あたしなんて狭所恐怖症だからどうなんだろう? 「出してくれーーーーーーーーー!」って騒いでそうな気が、、、。
「お母さん じっとしてて。 騒いじゃダメよ。」って百合子に宥められそうな気が、、、、、、、。 それとも?
「母さん もうすぐだからおとなしくしててよ。」って信二に言われるのかなあ? どっちにしてもあたしはうるさそうだな。
「こんなんで焼いたら化けて出てやるぞ。」 「いいよ。 肉まんでお祓いしてやるから。」
「お母さん 肉まん大好きだもんね?」 「そう言われたら、、、。 美和子困っちゃう。」
確かになあ、人間っていつかは死ぬのよ。 (絶対に死なない。)って意地を張ってても死ぬの。
一人で生まれてきて一人で死んでいくの。 厳しいわよねえ。
何兆円の資産を持っていたって1円も持って行けないのよ。 すげえ宝石を持っていたって飾ることも出来ないのよ。
それでもさあがめつく独り占めしようとしてるでしょう? そこのあなた。
『心の財 第一なり。』なのよね。 分かってる?
どんなに資産を溜め込んだっていつか無くなる物なの。 どんな豪邸を建ててもいつかは廃墟になるの。
分かるかなあ? 分かんねえだろうなあ?
だから私は資産と名の付く物は持たないことにしてるの。 もったいないから。
だってさあ、ダイヤの指輪を100個持って立って全部使うわけじゃないのよ。 せいぜい三つくらいかなあ。
それだったら美味しい物をいーーーーーーーーっぱい食べて幸せなほうがいいでしょう? うーーーん、それもどうかと。
さあさあ買い物に来ました。 たまにはさあ洋服の一つくらい買いたいじゃない。
ん? 何だ、この匂いは、、、、?
どっかで嗅いだような香水だなあ。 辺りを見回していると大きな荷物を押しているお姉様が、、、。
(あの人 どっかで見たことが有るわねえ。) 思っていたら荷物ごと突進してきました。
「危ないなあ、まったく、、、。」 避けた時、、、そのお姉さんも顔を上げたのでびっくり。
(温泉で騒いでたやつの連れじゃないか。 まったく、、、。) じっと見詰めていたらきつい香水の匂いだけを残してさっさと行ってしまいましたわ。
(あの人 誰かとレズだって言ってたわよね。 そんなんで幸せなのかなあ?) もやもやした気持ちを抱えたまま、かかかか、、、、。
凛子さんが言ってたのよね。 「温泉でどやしてたあの人と隣で澄ましてたあの人ってレズなんですよ。」って。
「レズ?」 「旦那さんがどちらも家に居ないことが多くて気付いたらくっ付いちゃってたんだって。」
「何で分かったの?」 「電話掛けた時にすごく馴れ馴れしい声が聞こえたんです。」
「へえ、それって仲がいいからじゃないの?」 「でも「そんなのほっといて絡んできてよ。」なんて言いますか?」
「うーーーん、それはさすがに言わないかなあ。」 絡むってどういうことだろう?
でも旦那さんが留守な奥さんって欲求不満なのかなあ? って私が偉そうに言える立場でもないんだけどさあ、、、、、。 トホホ。
だってだって百合子が居るし、高山さんも居るし。 あーあ、変な女。
買い物をしにデパートに来たのにムラムラしちゃってるじゃない。 まったくどうしようもないなあ。
なんとかスカートとブルゾンとシャツを買ってデパートから出てきました。 もう昼過ぎたのね?
昔のデパートの一階には焼そばを焼いてるおばちゃんたちが居た。 ソース焼きそばだったけど美味しかったなあ。
また食べたい。 焼きそば 焼きそば。
まあ何にも無いよりはましよね? ねえ、お母さん。
満腹出汁明日は休みだし、さっさと寝ちまうか。 でもさあ、私が家に居るってことは?
狸も昼間は家に居るのよね? 襲われないうちに逃げなきゃ、、、。
って何を考えてるんだろう あたしは。
真夜中、ガタガタと音がするので目を覚ますと狸が食堂でお湯を沸かしているところだった。 (帰ったのか。)
そうは思ったけど眠くて眠くて相手をしてやれる状態じゃないのよね。 ごめんね、お父さん。
心の中で謝りながら毛布をかぶり直す私なのです。 悪い妻だわねえ。
「ねえねえ高山さん。 美和子さんと出来てるんでしょう?」 「どっちの美和子やねん?」
「若いほうの美和子さんよ。」 「ああ、それならくっ付いてるだけや。」
「そんな風には見えないけどなあ。」 「そんな風に見たらええやん。」
「でもさあ、、、。」 ガン!
どっかで頭を思い切り打ったらしい。 あまりの痛さに目を覚ました私は疲れてしまった。
(何で高山さんの夢なんか見るのよ?) 寿司屋で会ったからかなあ?
美和子さんと仲良さそうに歩いてたもんなあ。 うーーん、悔しい。
落ち込んだりムラムラしたり悶々としたり、なんだか変な私なのですよ。 あの日の高山さんが忘れられなくて。
寝たかと思えば目を覚まし、毛布をかぶっては寝落ちして朝になりました。 食堂は賑やかです。
朝食を作りながら昨日の寿司の味を思い出しております。 そこへ寝ぼけ眼の百合子が起きてきました。
「おはよう。」 「あら、やっと起きたの?」
「なんか夕べは寝れなくて、、、。」 「何でよ?」
「変な夢は見るしガンってものすごい音はするし、、、。」 「そうか。 変ねえ。」
「今日も学校なのに、、、。」 「そうよねえ。 頑張りなさい。」
「頑張れないよ。 こんなんじゃあ。」 「お父さんみたいなこと言わないの。」
「だって、、、。」 百合子は卵焼きを一つ食べると出掛けて行きました。
私はお休み。 午前中は狸もおとなしいから家の用事を済ませましょうかね。 洗濯もしなきゃだしねえ。
「狸は?」 様子を見に行くとどうやら深い深い夢の中に居るようです。
(あの様子じゃあしばらく起きないわね。) 確信した私は買い物に出掛けました。
それにしてもさあ、最近芸能界も変じゃない? 変なのが多過ぎるわよ。
エッチして澄ましてる人間が居るかと思えばやらかして活動休止に追い込まれるやつも居る。 何なのよ?
男も女も馬鹿ばかり。 大掃除しなさいよね いい加減。
馬鹿なのはぜーーーーーーんぶ放り出していいからやりなさい。 疑惑を持たれるような人間もね。
だいたいねえ、俳優だの女優だのって人間がずっと居ることがおかしいの。 オーディションもやるんでしょう?
その時だけ雇ってればいいじゃない。 後は自分で稼いでろって。
肩書を持たせるからいい気になるのよ。 議員先生と同じだわね。
俳優だ女優だって言っても一般社会じゃあ役には立たないわね。 芸能界だから役に立ってるだけ。
自分の無能さを思い知らせてやりなさい。 甘過ぎるのよ。
だから疑惑を持たれても他人事みたいに思えちゃう人が出てくるの。
馬鹿しか居ないようじゃあ芸能界も終値。 さようなら。
なになに? 死を体験する?
また何か変なことをやらかしたかと思ってニュースを覗いてみると、、、。
まあまあ、みんな揃って死を真正面から受け止めようとしてるのね? 数年前までは無かった動きだわ。
棺桶に入る体験? 確かになあ、あんな狭い所に入るのは、、、。
あたしなんて狭所恐怖症だからどうなんだろう? 「出してくれーーーーーーーーー!」って騒いでそうな気が、、、。
「お母さん じっとしてて。 騒いじゃダメよ。」って百合子に宥められそうな気が、、、、、、、。 それとも?
「母さん もうすぐだからおとなしくしててよ。」って信二に言われるのかなあ? どっちにしてもあたしはうるさそうだな。
「こんなんで焼いたら化けて出てやるぞ。」 「いいよ。 肉まんでお祓いしてやるから。」
「お母さん 肉まん大好きだもんね?」 「そう言われたら、、、。 美和子困っちゃう。」
確かになあ、人間っていつかは死ぬのよ。 (絶対に死なない。)って意地を張ってても死ぬの。
一人で生まれてきて一人で死んでいくの。 厳しいわよねえ。
何兆円の資産を持っていたって1円も持って行けないのよ。 すげえ宝石を持っていたって飾ることも出来ないのよ。
それでもさあがめつく独り占めしようとしてるでしょう? そこのあなた。
『心の財 第一なり。』なのよね。 分かってる?
どんなに資産を溜め込んだっていつか無くなる物なの。 どんな豪邸を建ててもいつかは廃墟になるの。
分かるかなあ? 分かんねえだろうなあ?
だから私は資産と名の付く物は持たないことにしてるの。 もったいないから。
だってさあ、ダイヤの指輪を100個持って立って全部使うわけじゃないのよ。 せいぜい三つくらいかなあ。
それだったら美味しい物をいーーーーーーーーっぱい食べて幸せなほうがいいでしょう? うーーーん、それもどうかと。
さあさあ買い物に来ました。 たまにはさあ洋服の一つくらい買いたいじゃない。
ん? 何だ、この匂いは、、、、?
どっかで嗅いだような香水だなあ。 辺りを見回していると大きな荷物を押しているお姉様が、、、。
(あの人 どっかで見たことが有るわねえ。) 思っていたら荷物ごと突進してきました。
「危ないなあ、まったく、、、。」 避けた時、、、そのお姉さんも顔を上げたのでびっくり。
(温泉で騒いでたやつの連れじゃないか。 まったく、、、。) じっと見詰めていたらきつい香水の匂いだけを残してさっさと行ってしまいましたわ。
(あの人 誰かとレズだって言ってたわよね。 そんなんで幸せなのかなあ?) もやもやした気持ちを抱えたまま、かかかか、、、、。
凛子さんが言ってたのよね。 「温泉でどやしてたあの人と隣で澄ましてたあの人ってレズなんですよ。」って。
「レズ?」 「旦那さんがどちらも家に居ないことが多くて気付いたらくっ付いちゃってたんだって。」
「何で分かったの?」 「電話掛けた時にすごく馴れ馴れしい声が聞こえたんです。」
「へえ、それって仲がいいからじゃないの?」 「でも「そんなのほっといて絡んできてよ。」なんて言いますか?」
「うーーーん、それはさすがに言わないかなあ。」 絡むってどういうことだろう?
でも旦那さんが留守な奥さんって欲求不満なのかなあ? って私が偉そうに言える立場でもないんだけどさあ、、、、、。 トホホ。
だってだって百合子が居るし、高山さんも居るし。 あーあ、変な女。
買い物をしにデパートに来たのにムラムラしちゃってるじゃない。 まったくどうしようもないなあ。
なんとかスカートとブルゾンとシャツを買ってデパートから出てきました。 もう昼過ぎたのね?
昔のデパートの一階には焼そばを焼いてるおばちゃんたちが居た。 ソース焼きそばだったけど美味しかったなあ。
また食べたい。 焼きそば 焼きそば。



