私 ホームヘルパーです。

 お寿司を取り合えず私と息子君と百合子の分買って、、、。 狸には肉じゃがときんぴらごぼうと煮豆でオッケーオッケー。
お寿司を明日まで置いとくのは危険だからねえ。 狸に休まれたら何をされるか分かんないもん。
 ルンルンルン。 鼻歌混じりに歩いておりますと、前から澄江さんがやってきた。
「あらーーー、お寿司美味しそうねえ?」 「今ならお買い時ですよ。」
「そっか。 じゃあ私も買ってこなきゃ、、、。」 (珍しいな、5時に澄江さんと会うなんて、、、。)
 不思議に思いながらも私は家へダッシューーーーーー。 と、そこへ車がやってきました。
「こんにちはーーーーー。 お仕事は終わったんですかーーーーー?」 美和子さんでありますよ。
「そうなのよ。 家に帰ってるところ。」 「お疲れさまでした。 高山さんはどうでした?」
「うーーーーん、良かったわよ。」 「え? 良かった?」
「いやいや、違う違う。 元気でしたよ。」 「そっか。 あの人は元気が取り柄だからなあ。 じゃあまた。」
 美和子さんが行ってしまうと私は真っ赤になってしまった。 だってだってだって、あのことがばれそうだったんだもーーーーん。
危なかったなあ。 気を付けなきゃ、、、。
 「あーーーら、武井さん お帰りですか?」 「ギク、、、。」
「どうしたの? 驚いた顔して。」 「いえいえ、普段会わない所で会ったもんだから、、、。」
「そっか。 明日もよろしくねえ。」 鈴子さんはどっかニヤニヤしながら走り去っていきました。
なんか気になるわねえ、あの人。
 家に帰ってくると百合子がテレビを見てます。 「お帰りなさーーーい。」
「お帰りでござーる。」 「あのcmの見過ぎよ。 ママ。」
「バザールでござーるでしょう? あんたも古いのねえ?」 「YouTube見てたらさあ昔のcm集めてた人が居て、こんなのも有ったんだって笑っちゃって。」
「あの頃はcmも今より面白かったわよ。 気持ち悪いのも多かったけどねえ。」 「そうなんだね。」
 そりゃあ苦情が多過ぎていきなり終了したcmだって有るけど焼きビーフンとかオロナミンcとかタフマンとかビゲインとか強烈なcmが多かったわよねえ。
「24時間戦えますか?」なんて歌ってたんだからさあ。 今じゃあ歌詞も替えられたらしいけど。
 今、24時間戦えって言ったらそれだけでパワハラだ何だって叩かれちゃうわねえ。 戦えって戦争でもさせるのかって?
正直、考え過ぎよね。 戦えって言っても戦争じゃないのよ。
こんなに言葉一つで死にたくなるくらいに疲れるなんてどうかしてるわよ 現代人は。
昭和の人間のほうが余程に付き合いやすいわねえ。 今の30歳以下は友達でも無理無理。
絡みたくもないし絡まれたくもないわ。 ボキャブラ達者でもないくせにあーだこうだって言われるのも癪に障るし。
それこそもめられたら面倒くさいしさあ、関わらないのが一番よ。 自分たちだけで盛り上がっててほしいわ。
 どうぞお幸せにね。

 さあさあ今夜も静かで平和な夕食の時が来ましたよ。 信二も帰ってきたのね?
3人でテーブルを囲んで寿司を広げましたわ。 「美味そうだなあ。」
 サーモンとかイカとかアナゴとかウニとか卵焼きとかいろんな握りが入ってますねえ。 隣には細巻きが数本。
美味しい物を食べてる時って不思議と無口になるのよねえ みんな。 なんか幸せそう。
(ここに狸が居たらなあ。) そう思ったりもするけど仕事じゃあしょうがない。
稼いでもらわないとねえ。 どんな仕事でもいいからさあ。
 イクラの軍艦を食べながら百合子がボソッと言いました。 「お父さん 可哀そうね。」
「いいのよ。 お父さんには煮物のセットを買ってきたから。」 「煮物か、、、。」
百合子はまたまたボソッと言いました。 こいつ、時々センチになるのよね。
 寿司を食べながら(これを出すのにどれだけ材料を使ってるんだろうなあ?)って考えてしまった。 店じゃあ少しでも悪くなるとゴミ扱いよね?
イクラが疲れていたりするだけで「はい、ゴミ。」なんだって。 すごーーーーーーーくもったいない気がするなあ。
 そうやって捨てるくらいなら捨てなくてもいいように考えて作りなさいよね。 よっぽどさあ、注文を受けてから作ったほうがいいんじゃないの?
コンビニ弁当だって無くなったことが本部に通知されたら即刻配送されるんでしょう? 次は売り切れるかどうか分からないのに。
 それにさあ経費が上がったとか言って値段をすぐに上げるでしょう? 上げられなかったら内容量を減らすわよね?
ほんとに小汚い店が多いんだから。 だから私はコンビニなんて入らないの。
 スーパーだってどうかなって思うのにねえ。 それだったらまだ個人の店のほうがいいわ。
はーあ、寿司を食べながら疲れちゃったわ。 一休みしましょうか。
 と、百合子が寄ってきた。 「何?」
「お母さんさあ子供の頃はどうだったの?」 「どうだったって?」
「おばあちゃんとかおじいちゃんとか、、、。」 「そうだなあ、おじいちゃんは仕事のことしか考えない人だったわ。」
「それって有りなの?」 「だって昭和も30年代だったからさあ、、、。」
 確かにあの頃は男は仕事さえ出来ればいい、女は家事さえやっていればいいって時代だった。 今とは全然違うわよ。
男女同権とか男女共同とか言うけどさあ、それでほんとにいいの? 同権を振り翳すんなら相撲だって考えなきゃダメよ。
土俵の上に女は上がれないんだからね。 それはそれでちゃんと意味が有るんだけどさ。
 同権にするとうまくいかないことだってさあたっくさん有るよね? 分かってる?
でもあの当時、家を守っていたお母さんは何も言わなかったわよ。 何の不平も無かったのね。
 今はどう? 口を開くと権利が権利がって騒ぐやつばかり。 うっとおしいにも程が有るわよ。

 フェミニズムとか何とか言ってもそちらで騒いでるだけでしょう? 「勝手にやっててよ。」って感じよね?
女性が男性がって言い合ってる間にどちらも何が真実に大切なのか分かんなくなってるんじゃないの? それじゃあ議論の意味も無いわね。
 なぬ? 「たった10パーセントの税金を何故嫌がるんだ?」 あんたは金を持ってるからそんな風に言えるのよ。
生活保護で暮らしてみなさい。 消費税がどんだけ大きいか分かるわよ。
 でも考えてよ。 景気対策の目玉はそこじゃないのよね。
そもそもの原因を作ったのはロシアとハマスとイスラエルとフンシ派よ。
この人たちがドンパチやらなかったらまだまだ物価は低かったわ。 ロシアを嫌でも黙らせなさい。
 やれるなら生涯国外に出れないように封鎖しなさいよ。 あんな危ないのがウロウロしてるんじゃあ物価も落ち着かないわ。
そして日本も特別会計を放出することね。 一部の闇特権だけを優遇するんじゃないよ。
 現代より縄文時代のほうが余程にましだわ。 何もかもダメ。