お昼を食べようと店まで歩いていたら、、、。 ドン ガシャン!ってものすごい音が、、、。
(何だろう?)と思って道路を見たらまあまあ軽自動車とバイクがぶつかってるじゃない。
この辺は片側には店が並んでるけど反対側は空き地ばかりだから事故も多いのよねえ。
「ええ、そうなんです。 バイクに乗ってるおじさんが転んでケガをしてるみたいなので、、、。」 救急車を呼びまして私は食堂へ、、、。
次の仕事も有るからバタバタなのよ。 ごめんなさいね お姉さん。
ラーメンを食べていると救急車とパトカーが騒がしいくらいにサイレンを鳴らして飛んできました。
食堂のおじさんも心配そうに外を見詰めていますね。 とスマホが、、、。
「ああ、武井さん? ケガは無い?」 「へ? 何のことですか?」
「何か酔っ払ったバイクに突っ込まれたって聞いたんだけど、、、。」 (誰がそんなことを言ったのよ?)
「いえいえ、軽自動車とバイクがぶつかったんですよ。」 「それで武井さんは無事なの?」
「私は見てただけだからピンピンしてますよ。 ウフ、。」 「なら良かったわ。」
公子さんは誰から話を聞いたんだろう? それにしても何で私が?
奇妙な気持ちになりながらラーメンを食べ終わると次の家へ、、、。 でもなんか浮足立ってるみたい。
モップで床を拭きながら椅子を蹴飛ばしたりテーブルにぶつかったりしてます。 「何か有ったの?」
「いえいえ、お昼時に事故の現場を見ちゃったものだから、、、。」 「そっか。 それでか。」
臼木由枝さんはベッドに腰掛けて暴れている私をジーッと見詰めております。 やあねえ、緊張するじゃないよ。
臼木さんはね、この町の小学校で校長までやった先生なのよ。 あたしも小学生の頃はお世話になったわ。
だってだって担任だったのよ。 だからだから余計に緊張しちゃって。
仕事が終わると臼木さんは昆布茶を出してくれました。 喉も乾いてたのよね。
少しだけ時間が有るから運動会の懐かしい話もしたりなんかして、、、。 私さあ競争でビリだったのよね。
そんなことまで思い出しちゃったじゃないよ。 ああ恥ずかしい。
それでかな? 百合子まで走るのが遅いのは?
3件ほど仕事をこなしてから事務所へ行きます。 すると澄江さんが玄関脇の花壇の手入れをしてました。
「こんにちはーーー。」 「あらあら武井さん 元気いいわねえ。」
「元気だけが取り柄ですから。」 「そうなの? 羨ましいわ。」
「澄江さんは何をしてるんですか?」 「今年も種を蒔いたからお世話してるのよ。」
「へえ。 何を植えたんです?」 「ヒマワリよ。 ヒマワリ。」
「そっか。 ヒマワリか。」 私が事務所へ入ると、、、。
「あーーーら、武井さん お疲れさま。」 (何が「あーーーら」よ。)
「さっきはごめんなさいねえ。 電話しちゃって。」 「いえいえ別に、、、。」
「事故はどんなだった?」 「出会い頭にぶつかったみたいなんですよ。 後は見てないんですけど、、、。」
「そっか。 武井さんも気を付けてね。」 公子さんは書類をまとめると外へ出て行った。
「お気を付け遊ばせね。」 あんたのほうが余程に危ないわよ。
さてさてたまには事務所でのんびりしますか。 午後の仕事は終わっちゃったから。
そこへ戻ってきたのはガイドヘルパーの鈴木君。 汗をかいてますねえ。
よっぽどに忙しかったんだろうなあ。 午前中は病院に付き添ってたって言うし。
ジュースを飲み干すと予定表を確認してます。 あたしとはえらい違いだわ。
(今晩は何にするかなあ?) お茶を飲んでいると澄江さんが戻ってきました。
「公子さんが電話したんだって?」 「そうなんですよ。 あんたは大丈夫か?って。」
「珍しく心配してたのねえ。 でも誰から話を聞いたんだろう?」 「そこは分かりません。 でも私が事故に遭ったって聞いてるみたいなんですよ。」
「あの人はおっちょこちょいだからねえ。 たまにやるのよ。」 そう言うと二人で顔を見合わせました。
すると、、、。 玄関でガシャンって何かが割れる音が、、、。
「今度は何?」 飛び出してみると車庫に入ろうとしていた車が、、、。
「やっちゃったあ。」 谷岡啓介君が真っ赤な顔で降りてきました。
これには私も澄江さんも唖然とするやら焦るやら、、、。 この事務所って事故が多いのよね。
しかも今回は玄関の硝子戸をぶっ倒してるじゃない。 弁償だけじゃ済まないわね きっと。
事務員が飛び出してきて慌ててます。 物損事故だから警察にも連絡を、、、。
「ヘッドランプを割るくらいならいいんだけどさあ、、、。」 「そうですよねえ。 これじゃあ大変だわ。」
まだまだ騒ぎになっている事務所を出て私は夕飯の買い物をしに出掛けましたです。 家の傍まで来ると狸が車から降りてきました。
「よう、今お帰りか?」 「お帰りかは無いでしょう? 働いてきたんだから。」
「そりゃそうだけどさあ、今夜も遅くなるから。」 「毎度のことで分かってますよ。」
「まあ、そう言うなって。」 後ろで運転手がクラクションを鳴らしました。
「じゃあ行くから。」 「はいはい。 たーーーーーっくさん稼いできてね。」
車が行ってしまうと私はスーパーへ飛んで行きます。 遊んでる暇は無いのよ。
百合子も息子君も巣立ち前なんだし、今のうちにたーーーーーーっぷりと可愛がっておかないとねえ。 ママの叶わぬ夢、、、。
二人とも結婚したらそれだけで大変なんだから、、、。 ねえ、澄江さん。
「ばあちゃん 今日は家に居るの?」 「居るけど何か?」
「じゃあさあ、この子を預かってくれないかなあ? 夜まで帰らないから。」 「いいけど何をするのさ?」
「友達が遊びに行こうって誘いに来たから断れなくて、、、。」 「しゃあないなあ。」
ぶつくさ言いながら私と狸は二人の子供を手名付けるのでありますよ。 フフフ。
だからってお土産はたぶん無いなあ。 聞いたって「ああ、忘れちゃったあ。」だろうし。
今のお母様方は甘いと思うわよ。 子育てが出来ないんだったら産むんじゃないわよ。
そもそもね、じいちゃんばあちゃんを追放しといて何が「子育てできない。」よ? そこからして間違ってるわよ。
出来ないって思うんだったらじいちゃんばあちゃんと一緒に住むことね。 文句を言われようが何をされようが我慢しなさいよ。
いざという時には助けてくれるんだからさ。 そうでしょうよ?
人生経験豊富なじいちゃんばあちゃんを馬鹿にしないの。 あんたにはまだまだ乗り越えられないんだから。
30そこそこで分かり切ったような顔をするんじゃないわよ。 何も分かってないでしょう?
子供が将来どうなるかなんて誰にも分からないの。 「ここまでやってるんだからこうなるわ。」なんて余計なことは考えないの。
子供はね、厳しい先生なのよ。 こちらの対応次第で良くも悪くもなるの。
良かれと思ってやってもそれで子供が殺人事件を起こしたらマイナス以上のマイナスよ。 家族揃って地獄行きね。
そんな風になったら子供だって可哀そうじゃない。 だから真剣に向き合わなきゃダメなの。
私はそう思うなあ。
(何だろう?)と思って道路を見たらまあまあ軽自動車とバイクがぶつかってるじゃない。
この辺は片側には店が並んでるけど反対側は空き地ばかりだから事故も多いのよねえ。
「ええ、そうなんです。 バイクに乗ってるおじさんが転んでケガをしてるみたいなので、、、。」 救急車を呼びまして私は食堂へ、、、。
次の仕事も有るからバタバタなのよ。 ごめんなさいね お姉さん。
ラーメンを食べていると救急車とパトカーが騒がしいくらいにサイレンを鳴らして飛んできました。
食堂のおじさんも心配そうに外を見詰めていますね。 とスマホが、、、。
「ああ、武井さん? ケガは無い?」 「へ? 何のことですか?」
「何か酔っ払ったバイクに突っ込まれたって聞いたんだけど、、、。」 (誰がそんなことを言ったのよ?)
「いえいえ、軽自動車とバイクがぶつかったんですよ。」 「それで武井さんは無事なの?」
「私は見てただけだからピンピンしてますよ。 ウフ、。」 「なら良かったわ。」
公子さんは誰から話を聞いたんだろう? それにしても何で私が?
奇妙な気持ちになりながらラーメンを食べ終わると次の家へ、、、。 でもなんか浮足立ってるみたい。
モップで床を拭きながら椅子を蹴飛ばしたりテーブルにぶつかったりしてます。 「何か有ったの?」
「いえいえ、お昼時に事故の現場を見ちゃったものだから、、、。」 「そっか。 それでか。」
臼木由枝さんはベッドに腰掛けて暴れている私をジーッと見詰めております。 やあねえ、緊張するじゃないよ。
臼木さんはね、この町の小学校で校長までやった先生なのよ。 あたしも小学生の頃はお世話になったわ。
だってだって担任だったのよ。 だからだから余計に緊張しちゃって。
仕事が終わると臼木さんは昆布茶を出してくれました。 喉も乾いてたのよね。
少しだけ時間が有るから運動会の懐かしい話もしたりなんかして、、、。 私さあ競争でビリだったのよね。
そんなことまで思い出しちゃったじゃないよ。 ああ恥ずかしい。
それでかな? 百合子まで走るのが遅いのは?
3件ほど仕事をこなしてから事務所へ行きます。 すると澄江さんが玄関脇の花壇の手入れをしてました。
「こんにちはーーー。」 「あらあら武井さん 元気いいわねえ。」
「元気だけが取り柄ですから。」 「そうなの? 羨ましいわ。」
「澄江さんは何をしてるんですか?」 「今年も種を蒔いたからお世話してるのよ。」
「へえ。 何を植えたんです?」 「ヒマワリよ。 ヒマワリ。」
「そっか。 ヒマワリか。」 私が事務所へ入ると、、、。
「あーーーら、武井さん お疲れさま。」 (何が「あーーーら」よ。)
「さっきはごめんなさいねえ。 電話しちゃって。」 「いえいえ別に、、、。」
「事故はどんなだった?」 「出会い頭にぶつかったみたいなんですよ。 後は見てないんですけど、、、。」
「そっか。 武井さんも気を付けてね。」 公子さんは書類をまとめると外へ出て行った。
「お気を付け遊ばせね。」 あんたのほうが余程に危ないわよ。
さてさてたまには事務所でのんびりしますか。 午後の仕事は終わっちゃったから。
そこへ戻ってきたのはガイドヘルパーの鈴木君。 汗をかいてますねえ。
よっぽどに忙しかったんだろうなあ。 午前中は病院に付き添ってたって言うし。
ジュースを飲み干すと予定表を確認してます。 あたしとはえらい違いだわ。
(今晩は何にするかなあ?) お茶を飲んでいると澄江さんが戻ってきました。
「公子さんが電話したんだって?」 「そうなんですよ。 あんたは大丈夫か?って。」
「珍しく心配してたのねえ。 でも誰から話を聞いたんだろう?」 「そこは分かりません。 でも私が事故に遭ったって聞いてるみたいなんですよ。」
「あの人はおっちょこちょいだからねえ。 たまにやるのよ。」 そう言うと二人で顔を見合わせました。
すると、、、。 玄関でガシャンって何かが割れる音が、、、。
「今度は何?」 飛び出してみると車庫に入ろうとしていた車が、、、。
「やっちゃったあ。」 谷岡啓介君が真っ赤な顔で降りてきました。
これには私も澄江さんも唖然とするやら焦るやら、、、。 この事務所って事故が多いのよね。
しかも今回は玄関の硝子戸をぶっ倒してるじゃない。 弁償だけじゃ済まないわね きっと。
事務員が飛び出してきて慌ててます。 物損事故だから警察にも連絡を、、、。
「ヘッドランプを割るくらいならいいんだけどさあ、、、。」 「そうですよねえ。 これじゃあ大変だわ。」
まだまだ騒ぎになっている事務所を出て私は夕飯の買い物をしに出掛けましたです。 家の傍まで来ると狸が車から降りてきました。
「よう、今お帰りか?」 「お帰りかは無いでしょう? 働いてきたんだから。」
「そりゃそうだけどさあ、今夜も遅くなるから。」 「毎度のことで分かってますよ。」
「まあ、そう言うなって。」 後ろで運転手がクラクションを鳴らしました。
「じゃあ行くから。」 「はいはい。 たーーーーーっくさん稼いできてね。」
車が行ってしまうと私はスーパーへ飛んで行きます。 遊んでる暇は無いのよ。
百合子も息子君も巣立ち前なんだし、今のうちにたーーーーーーっぷりと可愛がっておかないとねえ。 ママの叶わぬ夢、、、。
二人とも結婚したらそれだけで大変なんだから、、、。 ねえ、澄江さん。
「ばあちゃん 今日は家に居るの?」 「居るけど何か?」
「じゃあさあ、この子を預かってくれないかなあ? 夜まで帰らないから。」 「いいけど何をするのさ?」
「友達が遊びに行こうって誘いに来たから断れなくて、、、。」 「しゃあないなあ。」
ぶつくさ言いながら私と狸は二人の子供を手名付けるのでありますよ。 フフフ。
だからってお土産はたぶん無いなあ。 聞いたって「ああ、忘れちゃったあ。」だろうし。
今のお母様方は甘いと思うわよ。 子育てが出来ないんだったら産むんじゃないわよ。
そもそもね、じいちゃんばあちゃんを追放しといて何が「子育てできない。」よ? そこからして間違ってるわよ。
出来ないって思うんだったらじいちゃんばあちゃんと一緒に住むことね。 文句を言われようが何をされようが我慢しなさいよ。
いざという時には助けてくれるんだからさ。 そうでしょうよ?
人生経験豊富なじいちゃんばあちゃんを馬鹿にしないの。 あんたにはまだまだ乗り越えられないんだから。
30そこそこで分かり切ったような顔をするんじゃないわよ。 何も分かってないでしょう?
子供が将来どうなるかなんて誰にも分からないの。 「ここまでやってるんだからこうなるわ。」なんて余計なことは考えないの。
子供はね、厳しい先生なのよ。 こちらの対応次第で良くも悪くもなるの。
良かれと思ってやってもそれで子供が殺人事件を起こしたらマイナス以上のマイナスよ。 家族揃って地獄行きね。
そんな風になったら子供だって可哀そうじゃない。 だから真剣に向き合わなきゃダメなの。
私はそう思うなあ。



