清々しい朝になりました。

(栞) (今日も元気に登校していくよ!)

 今日は晴天、雲一つない綺麗な空には桜の花がふわりと舞っている。

(栞) (ホントに、魔法の世界にいるみたいに綺麗で、なんだか感動しちゃう!)

(?) 「すみませ~ん。」

 知らない、黒いロングの髪に金色の目が綺麗なお姉さんが話しかけてきた。

(栞) 「ごめんなさい、どなたですか?」

 すると、慌てたようにお姉さんが首を横にふる。

(瀾) 「ごめんごめん、怪しい人に見えたよね。私、 寒川 瀾 (サムカワ ラン) って言うの。魔法使いなんだぁ。」

(栞) (余計、怪しい人に見えるな…)

(瀾) 「も~、信用できないって顔してる。じゃあ見てて!」

 手から水が出てきて桜の木を作った。

(栞) (す、すごいホントに魔法を使ってる!しかも本物の桜の木と色以外変わらない!)

 少しすると、水は浮かび上がって手の中に戻っていく。

(瀾) 「あはは!すごいびっくりしてるね。ごめん、ずっと出してると魔力がからっぽになっちゃうからさ。」

 すると、警戒度MAXで栞は口を開く。 

(栞) 「あの、私に話しかけた理由って何ですか。」

(瀾) 「あ~、それ言ってなかったっけ?完全に変質者じゃん、私。」

(栞) (そうだよ。こっちから見たらただの変質者だって)

(瀾) 「いやぁ、悪かったけどさぁ、そんなふうに頷かれたらきずつくよ…。まあいいや、本題に入ろう。このたび、あなたは魔法学園に入学が決定しました!」

(栞) 「へ?………な、なんて言いましたか?」