【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

「ねえ、エレン。出立前に、おまじないをしてくれないかな?」
「おまじまい?」
「もし無事に帰って来られたら、俺と結婚してほしい。エレンが約束してくれたら、必ず帰れる気がする」

レオは真摯な眼差しで、私を見つめる。

私は息を呑む。
レオの表情は、心なしか緊張しているように見えた。

これは断れない。断るべきじゃない。
それに本当は、私はとっくのとうにレオを異性として好きになっていた。

「わかったわ。レオが戻ってきたら、結婚する」

だから、お願いだから無事に帰ってきてほしい。
頷くと、レオはそれは嬉しそうに破顔して、私をぎゅっと抱きしめる。

「絶対に帰ってくるよ。きみの元に」


 ◇ ◇ ◇


レオはその翌日、予告どおり西の地域に出立した。
王宮には見送りの多くの人達が集まっていた。中には泣いている家族もいる。
もしかしたら、これが今生の別れになるかもしれないのだ。

「行くぞ!」

師団長のレオが大きな声を上げる。