【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

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西の外れに魔獣が現れた。
そんな知らせが届いたのは、私がレオの屋敷にお邪魔して2ヶ月ほどたった頃だった。
魔獣とは、人に害を成す魔力を持った生き物の総称だ。今回は火竜が群れを成して町の中心部に押し寄せたという。

「こんなに被害が……」

新聞記事に載っている惨状に、私は息を呑む。
そこには、西部地域では甚大な被害が出ており、該当地域の竜騎士団が対応に当たっているが焼け石に水状態だという状況が子細に記載されていた。
連日に亘る報道では、事態が日に日に深刻化していることが窺えた。

「早く事態が沈静化するといいのですが」
「そうですね。ただ、非常に厳しい状況だと聞いています」

アルフレード様が険しい表情で首を振る。アルフレード様はオルモ伯爵家の嫡男で、お父様は政治の中枢部にいらっしゃる。アルフレード様が厳しい状況と仰るのなら、本当に厳しい状況なのだろう。



その日の夜更け、レオが部屋に訪ねてきた。

「レオ? どうしたの、こんな時間に」

私はレオを見上げ、首を傾げる。