【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

顔を上げると、カウンターの向こうにアルフレード様が立っていた。
アルフレード様が持っているのは、医学に関する複数の専門書だった。

「あ、はい。医療局から依頼なんて、珍しいですね」
「なんでも、ポリドロ伯爵令嬢が原因不明の錯乱状態になったとかで、治療法を探しているそうです」
「ポリドロ伯爵令嬢?」

(ポリドロ伯爵家って、アレッシア様のこと?)

アルフレード様によると、アレッシア様は数日前に原因不明のショック状態に陥り、今も錯乱状態だという。

脳裏に、金色の髪を靡かせた華やかな美女の顔がよみがえる。

(何があったのかしら?)

よくわからないけれど、彼女の回復を陰ながら祈る。



医務局に向かう途中、前方から若い男性が歩いてくるのが見えた。

(あれって……)

黒い騎士服がレオと同じなので竜騎士だろう。
茶色い髪に茶色い瞳、凜々しい顔立ちの中にも優しげな印象がある人だった。