そんな話は誰からも聞いていないけれど、竜騎士団の師団長であるレオのところには情報が入ってくるのかもしれない。
「エレンは知らなくていいよ。俺に集中して」
レオはにこっと笑うと両手で私の頬を包み、無理矢理自分のほうを向かせる。
落ち着いていた体温が、また急激に上がるのを感じた。
◇ ◇ ◇
そんなある日のこと。
仕事の空き時間に新聞に目を通していた私は、ふと気になる記事に目を留めた。
「あの事件、放火だったのね」
それは、私の住んでいた宿舎に火を付けた実行犯役が捕まったという記事だった。
なんでも、全身に大けがを負い『黒髪の悪魔に殺される。お願いだから助けてくれ』と言いながら瀕死の状態で騎士団に自首しに来たらしい。
(黒髪の悪魔?)
そのとき、私の思考を遮るように声がした。
「エレオノーラ。これを、医療局に届けていただけますか?」
「エレンは知らなくていいよ。俺に集中して」
レオはにこっと笑うと両手で私の頬を包み、無理矢理自分のほうを向かせる。
落ち着いていた体温が、また急激に上がるのを感じた。
◇ ◇ ◇
そんなある日のこと。
仕事の空き時間に新聞に目を通していた私は、ふと気になる記事に目を留めた。
「あの事件、放火だったのね」
それは、私の住んでいた宿舎に火を付けた実行犯役が捕まったという記事だった。
なんでも、全身に大けがを負い『黒髪の悪魔に殺される。お願いだから助けてくれ』と言いながら瀕死の状態で騎士団に自首しに来たらしい。
(黒髪の悪魔?)
そのとき、私の思考を遮るように声がした。
「エレオノーラ。これを、医療局に届けていただけますか?」



