曲が終わる。
すると、私達、正確にはレオの周囲にはすぐ人が集まってきた。
「ヴァレリオ様!」
若い女性の声がして、私はそちらを見る。
(わあ。綺麗な人)
煌めく金髪は金糸のようで、こちらを見る瞳は透き通るような青。
十代後半位にみえる色白のその少女は、驚くような美人だった。瞳と同じ青色のドレスが少女らしさと大人っぽさの両方を演出していて、とても似合っている。
「アレッシア」
その女性を見て親しげに名前を呼ぶレオのその言葉を聞き、胸がドキンとした。
(アレッシアって──)
たしか、レオが唯一親しくしている女性だ。
「おめでとうございます、ヴァレリオ様」
「ありがとう」
レオとアレッシア様は楽しげに会話を始める。
その親しげな様子に、なんとなく疎外感を覚えた。
「次はわたくしとダンスしてくださらない?」
アレッシア様がレオを誘う。すると、レオは首を横に振った。



