しばらくして、オーケストラの曲調が変わる。
(あっ、これ……)
子供の頃に踊った、ワルツだ。
基本の曲なので、一番最初に習うのだ。
「エレン。踊ろう」
「え? でも、私はずっと舞踏会に出ていなかったから──」
「俺だって出てない。ずっと前線にいたんだから」
レオはそう言うと、力強く私を会場の中央に引っ張り出す。
腰に手を回され向かい合うと、レオはすぐにリードし始める。何年も踊っていないのに、体は憶えていたのか自然と足が動き出した。
(楽しい!)
ダンスを踊るのなんて、何年ぶりだろう。
笑みを零した私がふと顔を上げると、こちらを優しく見つめるレオと目が合った。
その途端、心臓が煩くなる。
(私、最近変だわ)
レオと一緒にいると、自分の気持ちが掴めなくなる。
レオのためにも早く婚約を破棄してあげなければならないのに、こうして特別扱いしてくれることに居心地のよさを感じてしまう。
(あっ、これ……)
子供の頃に踊った、ワルツだ。
基本の曲なので、一番最初に習うのだ。
「エレン。踊ろう」
「え? でも、私はずっと舞踏会に出ていなかったから──」
「俺だって出てない。ずっと前線にいたんだから」
レオはそう言うと、力強く私を会場の中央に引っ張り出す。
腰に手を回され向かい合うと、レオはすぐにリードし始める。何年も踊っていないのに、体は憶えていたのか自然と足が動き出した。
(楽しい!)
ダンスを踊るのなんて、何年ぶりだろう。
笑みを零した私がふと顔を上げると、こちらを優しく見つめるレオと目が合った。
その途端、心臓が煩くなる。
(私、最近変だわ)
レオと一緒にいると、自分の気持ちが掴めなくなる。
レオのためにも早く婚約を破棄してあげなければならないのに、こうして特別扱いしてくれることに居心地のよさを感じてしまう。



