そこに姿を現したのは、盛装したレオだった。式典用の騎士服はいつもよりも数段装飾が豪華で、袖口や襟元に金糸の刺繍が施されている。髪の毛をかっちりセットしたレオは、さながら王子様のようにすら見えた。
一方のレオは、私を見つめたまま数秒固まる。
(えっ、何? やっぱり変だったのかしら!?)
レオの反応に不安が込み上げる。そのとき、「はーい。お互いに見惚れてないでね!」とステラの元気のいい声がした。
(見惚れてなんか……っ)
いるかもしれない。
恥ずかしくなって、顔が赤くなる。レオはハッとしたようにこちらに近づき、私の手を取った。
「エレン。すごく綺麗だ。綺麗すぎて、息が止まるかと思った」
蕩けるような甘い微笑みを浮かべるレオを見て、益々顔が赤くなる。
「照れているの? 本当に可愛い」
レオは私を立ち上がらせ、その胸に抱きしめる。



