【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

「あら、無理よ。女性には素っ気ないもの。例外は、アレッシア様位じゃないかしら?」
「そっかー。でも、あのクールな感じがまた堪らないのよね」

近くにいた令嬢がキャッキャと盛り上がるのが聞こえた。

(アレッシア様?)

聞き慣れない名前に、私は動きを止める。
その女性とレオは、ここにいる令嬢達がよく知るほど親しいのだろうか。

私はレオと婚約破棄を望んでいて、レオが自分以外の女性と親しくしているのは喜ばしいことだ。
それなのに、胸の内にもやもやした物が広がるのを感じた。

不意に、レオの視線がこちらを向く。見ていたことを知られるのがなんとなく気まずくて、私は咄嗟に目を逸らした。

(早く行かなくちゃ)

私はそのまま振り返らずに、建設局へと向かったのだった。

無事に建設局に本を届けた帰り道、「エレン!」と呼びかける声がした。振り返ると、友人のステラがいた。

「偶然だね。本を届けに?」