【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

というのも、小さい頃は引っ込み思案で体も小さかったレオは、よくガーデンパーティーなどで体の大きな貴族令息に意地悪をされて突き飛ばされては半べそをかいていたから。
それを見つけて庇うのは、いつも私の役目だった。

「始め!」

練習試合開始の声がかかり、両者がにらみ合う。先に動いたのは相手の騎士のほうだった。

「危ないっ!」

思わず叫んだのも束の間、レオはひらりとその剣を交わし、相手の懐に潜り込むとその腹に剣を打ち込む。
相手の騎士がガクンと膝をついた。

「勝負あり!」

試合終了と共に、今まで一番大きな歓声が上がる。
試合時間は10秒もなかった。

(レオ、すごい。本当に、強いのね)

泣き虫だったレオと今の精悍な姿があまりに違いすぎて、実は別人なのではないかと思うほどだ。

「ヴァレリオ様、本当に素敵よね」
「ええ。一度でいいから、会話を交わせないかしら」