【コミカライズ】竜騎士様の最愛花嫁

レオの掛け声で、ギルが大きな羽を羽ばたかせる。すると、ぐいんと下に引かれるような感覚がして、一気に地面が遠ざかった。

「すごい……」

初めて見る上空からの景色に、ただただ圧倒される。
王宮にある見晴らし台からも城下はよく見えるけれど、これはそれとは比べものにならないくらい遠くまで見渡せた。

「レオ、見て! あんなに遠くまで! すごい!」

興奮してしまい、年甲斐もなく大はしゃぎしてしまう。

「気に入った?」

背後にいるレオが私の耳元に顔を寄せ、直接耳に吹き込むように問いかける。
パッと振り返ると鼻先が付きそうな距離にレオの秀麗な顔があり、心臓が跳ねた。

(ち、近いわ!)

慌てて距離を取ろうとすると「危ないよ」とレオが私のお腹に腕を回す。
鏡を見なくとも、自分の顔が赤くなるのがわかった。