やる気ゼロ令嬢と時戻しの魔法士*努力しても選ばれなかった私は今度こそ間違えない

 いつか、死がふたりを分かつなら、絶対に。
 私が先に死ぬの。
 だから遺族年金は受け取らない。
 これは6つ年上の権利。
 ……だって、さっきの力走で、未だに膝が痛いんだから。


 私の気持ちを分かってくれたのか、それ以上年金についてオルは話すことはなかった。


「本当なら、俺も卒業して、仕事を1つ以上こなして報酬貰って、これなら養えると自信が出来てから、会いに行くつもりだった。
 ディナが会った前回の俺も、そうしたらしいけど」


 私が会った前回の俺も、って言った?


「手紙を……8年前に23歳の俺が時戻しで来ただろ。
 あいつ13年後に戻る前に、10歳の俺に手紙を出した。
 それを読んだんだ」


 あいつ……あいつの方は貴方のことを、あのガキって言ってたっけ。
 どちらも同じ貴方なのに、お互いに他人みたいに言って。


「学院や魔法庁に預けたら、俺の手元に来るまでに検閲されるから、だろうね。
 後日、師匠の家に郵送されてきて。
 内緒で師匠が渡してくれた」


 どうしてだろう……オルの雰囲気が……
 変わって、厳しい感じ?