「ううん、ちょっと大袈裟に言っただけなの。
 一緒にランチ食べてくれる?
 どこに座ってるの?」

 お願い、メリッサ。
 私にうまく誤魔化されて!


 メリッサはお願い通りに、誤魔化されてくれたみたいで、笑ってくれて、それ以上何も聞かれなかった。
 彼女は人を疑ったりしない。
 良かった、本当に気を付けなくてはいけない。



「あっちの1年席に、貴女の席も取ってあるの。
 だけど……ジェリー、やっぱり不味かったみたいね」


 メリッサの後を歩き始めた私を振り返り、彼女が同情の目で、私を見た。


「3年に目を付けられたみたい。
 ずっと貴女を見てる人が居る」


 メリッサがそう言うので、あのゲインがしつこく見てるのか、と思って。
 神々が集いし3年席に目をやれば。


 今日はまだ会いたくなかったジャガイモが!
 さっきまで、私が座っていた席に座っていて、こっちを睨んでいた!