チセは高瀬君と3年A組の東条朝都先輩と、夏祭りへ行くこととなった。夏祭りは野いちご町野いちご神社及び野いちご神社周辺道路の歩行者天国でやることになっていた。以前高瀬君とチセはヤンキーにからまれたことがあった。そのとき、東条先輩に助けてもらった。そのとき、生徒会長の東条先輩が暴走族の総長だということが発覚した。東条先輩は暴走族の総長であることは、学園で内緒にしてほしいと、言った。
それ以来、高瀬君と東条先輩とチセは仲良しになった。
高瀬君と、生徒会長がチセの家に迎えに来ることとなった。チセは白い浴衣に着替えた。午前8時。ぴんぽおん。あ、きた。チセは階段を降りて行った。玄関で草履をはく。チセは玄関をがちゃっと開けた。ドアを開けると、高瀬君が見えた。おしゃれな私服だった。さらさらの金髪で切れ長の碧眼、美少年。
「わあ、黒田さん、浴衣!」
と、高瀬君。
和服姿の生徒会長もいた。黒い髪、短髪。切れ長の目。イヤリングをしていた。
「生徒会長も和服なんだ」
と、チセがか細い声でいった。
「お前たちが不純異性交遊しないか、引率に来てやったぞ」
と、生徒会長。
「僕たち不純悪魔族交遊なんてしてないよ」
と、高瀬君。
「なんだよ。不純悪魔族交遊って」
と、生徒会長。
「じゃあ、行こう」
と、高瀬君。
「結構早いよね」
「何言ってんだ。早く行って、祭りを楽しむんだ」
と、生徒会長。
「生徒会長、はりきってるう」
「いいか、お前ら、一列になるんだぞ」
と、生徒会長。
「もう、生徒会長ったら、先生みたあい」
と、高瀬君。
「ほんと」
と、チセ。
「ま、生徒会長だからな、俺が先頭になる」
と、生徒会長。
「危ないからな」
と、生徒会長。
生徒会長のあとを高瀬君が、そのあとをチセがついていった。天気は良く、日差しが強かった。うだるように暑かった。
「暑いなあ」
と、高瀬君。
「おお、暑いよなあ」
と、生徒会長。
「こんなときアイスドラゴンがいてくれたら・・・・・・」
「なんだよそれはあ」
と、生徒会長。
「知らない。天空を舞う氷の竜なんだけど?」
「知らねえよ」
と、生徒会長。
「えええええええ」
と、高瀬君。
「なんだよ、えって」
「だってアイスドラゴン知らないんだもん」
生徒会長は目をつむった。
「知らねえよ」
と、生徒会長。
「ええええええええええ」
「またかよ」
「なんで知らないよ」
「うるせえよ。知らねえもんは知らねえんだよ」
そして夏祭り会場。道路が交通規制され、歩行者天国になっていた。屋台の準備をしていた。
「まだ準備中だ」
と、高瀬君は腕時計を見た。
「9時だ。祭りは10時からだよねえ。まだ1時間もあるよ」
「バカ野郎、俺たちも祭りの準備をするんだ」
と、生徒会長。
「え」
と、高瀬君。
「祭りの準備って何を?」
と、高瀬君。
「まず、トイレをすませよう」
と、生徒会長。
「さすがは生徒会長、祭りのプロだ」
生徒会長はどや顔。
「いや、高瀬君、祭りのプロって何?」
チセはつぶやいた。
「プロの祭り師と呼んでいただこう」
と、生徒会長。
「プロの祭り師って」
チセはつぶやいた。
「でもトイレどこ?」
と、高瀬君。
「ついてこい」
と、生徒会長。生徒会長は歩いて行った。高瀬君が続いた。そのあとをチセがついていった。やがて低いビルについた。高瀬君が見上げた。
「ここにトイレがあるんだ」
と、生徒会長。そうして三人はトイレへ行った。
低いビルの前、広場に3人いた。
「それから何するのお」
と、高瀬君は生徒会長に聞いた。
「よおし、次は気合を入れるぞ」
「おお、気合かあ」
生徒会長は息を吸い込んだ。
「夏祭り、楽しむぞお!」
と、生徒会長はぐーにした片手をあげた。
「おお」
と、高瀬君はぐーにした片手をあげた。
「お、おお」
チセは少しぐーにした片手をあげた。
「次は?」
と、高瀬君。
「ようし、野いちご神社にお参りするか」
と、朝都。
「うん」
と、高瀬君は笑顔。
それ以来、高瀬君と東条先輩とチセは仲良しになった。
高瀬君と、生徒会長がチセの家に迎えに来ることとなった。チセは白い浴衣に着替えた。午前8時。ぴんぽおん。あ、きた。チセは階段を降りて行った。玄関で草履をはく。チセは玄関をがちゃっと開けた。ドアを開けると、高瀬君が見えた。おしゃれな私服だった。さらさらの金髪で切れ長の碧眼、美少年。
「わあ、黒田さん、浴衣!」
と、高瀬君。
和服姿の生徒会長もいた。黒い髪、短髪。切れ長の目。イヤリングをしていた。
「生徒会長も和服なんだ」
と、チセがか細い声でいった。
「お前たちが不純異性交遊しないか、引率に来てやったぞ」
と、生徒会長。
「僕たち不純悪魔族交遊なんてしてないよ」
と、高瀬君。
「なんだよ。不純悪魔族交遊って」
と、生徒会長。
「じゃあ、行こう」
と、高瀬君。
「結構早いよね」
「何言ってんだ。早く行って、祭りを楽しむんだ」
と、生徒会長。
「生徒会長、はりきってるう」
「いいか、お前ら、一列になるんだぞ」
と、生徒会長。
「もう、生徒会長ったら、先生みたあい」
と、高瀬君。
「ほんと」
と、チセ。
「ま、生徒会長だからな、俺が先頭になる」
と、生徒会長。
「危ないからな」
と、生徒会長。
生徒会長のあとを高瀬君が、そのあとをチセがついていった。天気は良く、日差しが強かった。うだるように暑かった。
「暑いなあ」
と、高瀬君。
「おお、暑いよなあ」
と、生徒会長。
「こんなときアイスドラゴンがいてくれたら・・・・・・」
「なんだよそれはあ」
と、生徒会長。
「知らない。天空を舞う氷の竜なんだけど?」
「知らねえよ」
と、生徒会長。
「えええええええ」
と、高瀬君。
「なんだよ、えって」
「だってアイスドラゴン知らないんだもん」
生徒会長は目をつむった。
「知らねえよ」
と、生徒会長。
「ええええええええええ」
「またかよ」
「なんで知らないよ」
「うるせえよ。知らねえもんは知らねえんだよ」
そして夏祭り会場。道路が交通規制され、歩行者天国になっていた。屋台の準備をしていた。
「まだ準備中だ」
と、高瀬君は腕時計を見た。
「9時だ。祭りは10時からだよねえ。まだ1時間もあるよ」
「バカ野郎、俺たちも祭りの準備をするんだ」
と、生徒会長。
「え」
と、高瀬君。
「祭りの準備って何を?」
と、高瀬君。
「まず、トイレをすませよう」
と、生徒会長。
「さすがは生徒会長、祭りのプロだ」
生徒会長はどや顔。
「いや、高瀬君、祭りのプロって何?」
チセはつぶやいた。
「プロの祭り師と呼んでいただこう」
と、生徒会長。
「プロの祭り師って」
チセはつぶやいた。
「でもトイレどこ?」
と、高瀬君。
「ついてこい」
と、生徒会長。生徒会長は歩いて行った。高瀬君が続いた。そのあとをチセがついていった。やがて低いビルについた。高瀬君が見上げた。
「ここにトイレがあるんだ」
と、生徒会長。そうして三人はトイレへ行った。
低いビルの前、広場に3人いた。
「それから何するのお」
と、高瀬君は生徒会長に聞いた。
「よおし、次は気合を入れるぞ」
「おお、気合かあ」
生徒会長は息を吸い込んだ。
「夏祭り、楽しむぞお!」
と、生徒会長はぐーにした片手をあげた。
「おお」
と、高瀬君はぐーにした片手をあげた。
「お、おお」
チセは少しぐーにした片手をあげた。
「次は?」
と、高瀬君。
「ようし、野いちご神社にお参りするか」
と、朝都。
「うん」
と、高瀬君は笑顔。