──────ドクン、ドクンって。
あっくんに聞こえてるんじゃないか?
ってぐらい、速くて煩い私の心臓。
それを見破るように........................
「沙菜。凄いドキドキしてるでしょ」
デリカシーのかけらもないあっくんの言葉。
「〜っ、してるもん、あっくんだから、」
照れながらそう伝える私。
「でもさ、沙菜。これはまだ糖度80だから、」
あっくんはそこまで行って言葉を止めると。
「............っ、あー、やっぱいいや。勉強しよ」
何かを言いかけて、
再び、くるりとテーブルの方を向くあっくん。
「〜っ、」
ねぇ、あっくん。
これ以上、
上にある糖度とか、私には想像出来ないよ......