三年生は忙しく、慌ただしく一学期が過ぎていった。

夏休み。

遥に会えないまま、バイトや勉強で忙しく過ぎていった。


【会いたい】


そう遥にラインを送ってみた。


ブーブーブー...


あたしのiPhoneが鳴った。


「もしもし?」


遥からだった。


「どうしたの?」


あたしは聞いてみた。



「声聞きたいなぁと思って」

「声聞いたら会いたくなるじゃん...」

「1ヶ月って長いよね」

「うん...」

「明日、何してんの?」

「明日は...何もしてないよ。バイトもないし」

「うち来る?」

「え!いいの!?」

「ふふ(笑)いいよ」

「理央も!?」

「勿論」

「やったぁ!!!」


それから少し話して通話は終わった。

ラインで位置情報が送られてきた。

遥は学校まで車で通っている。

ここからだと...バスで30分だな。