バリアを張り巡らせた瞬間、ビルの天井がものすごい音を立てて吹き飛んでしまった。 「まいったな。」
「スコット、妙な電磁波が流れている。 気を付けて!」 「何打これは?」
キャシーが目を閉じた瞬間、宮城が蒸発してしまった。 「おい、ボスが消えたぞ!」
「いったいどうなってるんだ?」 「フフフ、宮城茂は貰った。 君たちをまとめて処刑する時がやっと来た。 さあ来てもらおうか。」
「羊怪。」 「君たちは宮城茂の力が無ければ何も出来ないんだ。 違うかね?」
「そんなことは無い! 俺たちにだって、、、。」 「ほう、何をしてくれると言うんだね?」
「やれないことは無い。 やってやるさ。」 「これでもかい?」
羊怪が念力を込めてくる。 キャシーが頭を押さえて転げ回っている。
「もうすぐこの女の頭は破裂する。 さあ抵抗して見せてくれ。」 ジョーは蒼ざめた。
そして全ての命を目に集中させた。 「ほう、そんな芸当で俺を倒せると思ってるのかな?」
「倒そうとは思わない。 その指を凍らせればいいんだ!」 「何?」
羊怪が身構えたその時、左手の薬指が折れた。 「貴様、、、。」
「残念だったな。 お前は羊怪に成り済ました偽物だ。」 「よくも、、、。」
その時、目を覚ましたキャシーが念導力を発動した。 「うわーーーーーー!」
ジョーを見据えていた男は遥かな空へ消えていった。 「しかしボスが、、、。」
「宮城は死んではいない。 見えなくなっただけだ。」 「いったいどうすれば?」
「分からん。 何処かにヒントが有るはずだが、、、。」
アーシーは宮城茂が立っていた辺りをじっと見詰めていた。
その頃、宮城はというと、、、。 「ここは何処なんだ?」
得体の知れない靄が立ち込めた白い世界の中に居た。 暑くも無く寒くも無く風が吹いているわけでもない。
ただただ白い靄が立ち込めている世界なのである。 どうしてここに居るのか彼にはさっぱり分からなかった。
その記憶を辿ろうとしても思い出せないのである。 世界は何処までも広がっている。
(俺はいったいここで何をしているんだ?) 「宮城君 ここがどんな世界か知りたいかね?」
「その声は?」 「私は君たちには絶対に倒せない。 なぜか分かるかな?」
「いや、必ず倒してみせる。」 「悪足掻きは今のうちだけにしておきたまえ。 君たちの仲間はもうすぐ殺し合いを始めるんだから。」
そこへ不気味な笑い声が聞こえてきた。 「お前は羊舞。」
「よく分かったわねえ。 褒めてあげるわよ。 でもこれが最後ね。 あなたはもう私の奴隷なのよ。」
羊舞が不気味に笑うと宮城の体が勝手に動き始めた。 「何をする気だ!」
「さっきも言ったでしょう? あなたたちはこれから殺し合いをするのよ。 さあ、あの女を苦しめなさい。」
宮城が念導力を込めていく。 ニューヨークでは突然キャシーがもがき始めた。
「何打これは?」 「ボスだ。 ボスの念導力だ!」
「宮城君が?」 「おそらくは操られている。 ボスがこんなことをするわけが無い。」
ジョーがキャシーのバリアを張る。 「これはすごい力だ! 一人では保てない!」
「アーシー、宮城の念導力の流れが分かった。 断ち切るから力を貸してくれ!」 スコットも懸命に戦っている。
やがてキャシーはぐったりと地に落ちた。 「死んだのか?」
「ギリギリで断ち切れたようだ。 でも油断は出来ない。」 「この波動は羊舞だな。 羊怪じゃない。」
「何だって? 羊舞が日本からニューヨークに移ったのか?」 「いや、そうじゃない。 どうもシンクロワールドにボスは飛ばされたようなんだ。」
「シンクロワールド?」 「そう。 黒夢が仕掛けた宇宙的規模の罠だ。」
アーシーは再び目を閉じた。
「スコット、妙な電磁波が流れている。 気を付けて!」 「何打これは?」
キャシーが目を閉じた瞬間、宮城が蒸発してしまった。 「おい、ボスが消えたぞ!」
「いったいどうなってるんだ?」 「フフフ、宮城茂は貰った。 君たちをまとめて処刑する時がやっと来た。 さあ来てもらおうか。」
「羊怪。」 「君たちは宮城茂の力が無ければ何も出来ないんだ。 違うかね?」
「そんなことは無い! 俺たちにだって、、、。」 「ほう、何をしてくれると言うんだね?」
「やれないことは無い。 やってやるさ。」 「これでもかい?」
羊怪が念力を込めてくる。 キャシーが頭を押さえて転げ回っている。
「もうすぐこの女の頭は破裂する。 さあ抵抗して見せてくれ。」 ジョーは蒼ざめた。
そして全ての命を目に集中させた。 「ほう、そんな芸当で俺を倒せると思ってるのかな?」
「倒そうとは思わない。 その指を凍らせればいいんだ!」 「何?」
羊怪が身構えたその時、左手の薬指が折れた。 「貴様、、、。」
「残念だったな。 お前は羊怪に成り済ました偽物だ。」 「よくも、、、。」
その時、目を覚ましたキャシーが念導力を発動した。 「うわーーーーーー!」
ジョーを見据えていた男は遥かな空へ消えていった。 「しかしボスが、、、。」
「宮城は死んではいない。 見えなくなっただけだ。」 「いったいどうすれば?」
「分からん。 何処かにヒントが有るはずだが、、、。」
アーシーは宮城茂が立っていた辺りをじっと見詰めていた。
その頃、宮城はというと、、、。 「ここは何処なんだ?」
得体の知れない靄が立ち込めた白い世界の中に居た。 暑くも無く寒くも無く風が吹いているわけでもない。
ただただ白い靄が立ち込めている世界なのである。 どうしてここに居るのか彼にはさっぱり分からなかった。
その記憶を辿ろうとしても思い出せないのである。 世界は何処までも広がっている。
(俺はいったいここで何をしているんだ?) 「宮城君 ここがどんな世界か知りたいかね?」
「その声は?」 「私は君たちには絶対に倒せない。 なぜか分かるかな?」
「いや、必ず倒してみせる。」 「悪足掻きは今のうちだけにしておきたまえ。 君たちの仲間はもうすぐ殺し合いを始めるんだから。」
そこへ不気味な笑い声が聞こえてきた。 「お前は羊舞。」
「よく分かったわねえ。 褒めてあげるわよ。 でもこれが最後ね。 あなたはもう私の奴隷なのよ。」
羊舞が不気味に笑うと宮城の体が勝手に動き始めた。 「何をする気だ!」
「さっきも言ったでしょう? あなたたちはこれから殺し合いをするのよ。 さあ、あの女を苦しめなさい。」
宮城が念導力を込めていく。 ニューヨークでは突然キャシーがもがき始めた。
「何打これは?」 「ボスだ。 ボスの念導力だ!」
「宮城君が?」 「おそらくは操られている。 ボスがこんなことをするわけが無い。」
ジョーがキャシーのバリアを張る。 「これはすごい力だ! 一人では保てない!」
「アーシー、宮城の念導力の流れが分かった。 断ち切るから力を貸してくれ!」 スコットも懸命に戦っている。
やがてキャシーはぐったりと地に落ちた。 「死んだのか?」
「ギリギリで断ち切れたようだ。 でも油断は出来ない。」 「この波動は羊舞だな。 羊怪じゃない。」
「何だって? 羊舞が日本からニューヨークに移ったのか?」 「いや、そうじゃない。 どうもシンクロワールドにボスは飛ばされたようなんだ。」
「シンクロワールド?」 「そう。 黒夢が仕掛けた宇宙的規模の罠だ。」
アーシーは再び目を閉じた。


