_______白瀬くんのギャップ萌えに気づくのは少し先のこと……。


その日の学校の帰り道。


前を歩いてるのは……白瀬くん?

帰りは、白い車じゃないんだ。


ちょうど角を曲がる所だった。


後をついて行くことにした。

ストーカーじゃないよ?!

たまたま、私も白瀬くんが歩く道の方だからね?!


私も角を曲がる。


ん?あんな所に城なんかあったっけ?

そう思いつつも、城に吸い込まれるかのように私も城の門に歩いていた。

「……うわ、」

(漫画の世界に入り込んだみたい……)

私は、門を見上げた。

「何方ですか。もしかして、坊っちゃまに用事ですか?」

その時声がかかった。

「え」

声がした方を見る。