数分後……
しんくんが凄く嬉しそうな顔付きで歩いて来た。
どうしたんだろ?
「魅憐」
私を見かけ歩いてくるなりハグをされた。
「どどど、どうしたの?!」
「良い知らせだ」
「?」
「聞いて驚くなよ?」
「うん」
「魅憐、ここで俺と一緒に居られるぞ!」
「ほんとに?!」
「俺の両親が、大歓迎!」
「また、なんで?!」
「長女ができたみたいで嬉しいんだと」
「そうなんだね!お礼言わなきゃ!……ん?ちょっと……待って?」
「どうした」
「しんくんと暮らすってこと?」
「うん、そうなる」
夢にも思っていたことが現実に起きた。
「嬉しい!」
つい、言葉に出てしまった……💦
だけど、ほんとに嬉しい!
「えーっとさ、いつになるの?」
「今日でもいいって」
「それは、流石に」
「そのことなんだけど、魅憐の母親には既に伝えてあるんだと」
「え、いつの間に」