「本当にごめん」 どうして私は泣いているのか、分かったらしい。 「あいつは、俺の妹なんだ」 私は、しんくんの目を見る。 「そうなの?」 「あぁ、だからそんな恋愛という目で見ていないし、アイツお前のことお姉ちゃんが出来て嬉しいんだ」 「え?」 「だから、心配すんな」 しんくんは、私の頭を優しく撫でた。 そうだったんだ。 「……私こそ、勘違いしてごめん」 「勘違いさせたのは、俺の方だ、気をつける」