「じゃあ行きますね~。」

「ほらみんなも笑って!美琴顔が固いわよ!」

「もぅわかったってばぁお母さん」

「ははじゃ皆さん笑って~ハイチーズ」

カシャッ

数枚ほどとって写真撮影は終わった私達調月一家と依桜たち家族はキサラギさんにお礼を言って帰え…ろうと思っていた。しかし校門からマスコミ達が
「調月夫妻娘さんのご入学おめでとうございます!御心境をお聞かせ願います」

そう父はともかく母は世界で知らない人はいない有名人ピアニストの調月天音(つかつきあまね)だ。父も結構有名で母のピアノだけでなく世界的有名ピアニストのピアノをたくさん調律している調律師の調月律人(つかつきりつと)だ。そんな有名夫妻から生まれた私も結構有名なんだよね~昔からどこにでもマスコミは駆けつけるしめんどくさい。ホントに。

「そうですね~あんなに小さくて可愛い娘が気品のある美しい女性になって勉学も一生懸命はげんでいてとても嬉しく思います。皆様今後とも美琴、楽々の成長を温かく見守って下さると光栄です。」

「ありがとうございました。美琴さん本日はご入学おめでとうございます。」

「ありがとうございます。カメラマンの皆様も本日は私の入学式のためにご足労頂き本当にありがとうございます。ではこの後家族でお食事に出かけますので失礼します」

はぁーーー疲れたーー人と話すとか、いや、ましてカメラの前で話すとか本当気疲れするわぁ~

「よっ!人気者!」

「依桜!そんな、人気者は楽ではないよ…」

「皆すごく噂してたよ。有名人が入学してきたってね」

「あぁ~初日から目立っちゃった。」

「まぁどうせ美琴は美人で目立んだし今から気にしてたら始まんないよ!さぁ食事たのしも!」

「そんな美人じゃないよ。依桜だって誰にでも好かれるじゃん。でも、そうだね。食事楽しも」