今日は火曜日。 馬宮たちはいつものように朝からやったやられたの大騒ぎをしてます。
まったく飽きないもんだなあ。 でもさあ香澄ちゃんも同じような大騒ぎをしてたよね?
まあいいんだけどさあ、ちっとはぼくらのことも考えてくれよな。 毎日毎日迷惑を被ってるのはぼくらなんだから。
休み時間ともなるとまたまた大騒ぎが、、、。 「馬宮、前を見ろ‼」
勉が大声で叫んだ瞬間、、、。 ドカーンという大きな音がしました。
「何やってんのーーーーーーー?」 廊下を歩いていた水森先生が飛び込んできた。
「こいつらが走り回ってるから注意してたんですよ。」 「そしたら馬宮が、、、。」
見てみるとロッカーの前に鼻血を出しながら蹲ってる馬宮が居る。 「あんたたち、同罪ね。 職員室に来なさい。」
騒いでいた数人はしょんぼりした顔で水森先生に連れていかれました。 やっちゃったなあ。
「あの先生を怒らせると怖いんだからな。」 勉も心配そうに見てるようですが、、、。
2時間目が終わっても馬宮たちは帰ってきません。 3時間目になっても帰ってきません。
「どうしたんだろう?」 何人かで話し合っていますが、、、。
その頃、水森先生は校長室に居ました。 お説教を聞いた教頭が校長室に来るように促したんです。
「まあ若いんだから騒ぎたい気持ちは分かるわよ。 でもね、ここは学校なの。 遊び場じゃないの。 分かってる?」
校長もいつもと違ってまるで母親のような眼で馬宮たちを見詰めています。 「騒いで怒られたのは何度目なのかなあ?」
「この間は用務員の坂下さんに怒られてたわよね?」 「そうか。 初めてじゃないのね? じゃあ確信犯じゃない。」
水森先生も校長の判断がどうなるのか心配そう。 「いいわ。 今週一週間は家で謹慎してなさい。」
「はあ、、、。」 その後、その知らせを吉岡先生が持ってきた。
「全員注目。 いいか。 馬宮をはじめ教室で騒いでいた4人は今週いっぱい家庭謹慎処分を受けたから知らせておく。 なお馬宮たちには俺がいいと言うまで電話もメールもしないこと。 いいな。」
先生はそれだけ言うと教室を出て行った。 「謹慎処分だって。」
「あれだけやれば誰だってそうしたくなるよ。」 「そりゃそうだろうけど、、、。」
「家と学校は区別しなさいってことよね。 つかさちゃん?」 「そうだねえ。 あの4人は平気で騒ぎまくるから。」
(大変だなあ。 これから。) ぼくは本に目を落とした。
その後はまるで葬式みたいに静かなんだ。 馬宮たちがどれだけうるさかったかがよく分かる。
「ねえねえ灰原君。 何かさあ物足りないね。」 「折原さんもそう思う?」
「うん。 危ないとは思うけどさあ、あんだけワーワーキャーキャー言ってる人たちが居なくなるとさあ、、、。」 「そうだなあ。」
「つかさ、昨日さあ何か言って来なかったか?」 「何かって? ああ、彩葉の誕生会ね。」
勉はふと頭を捻った。 『誕生会?」
「そうそう。 健太から聞いたんだけどさあ、、、。 ねえ健太。」 「そうだそうだ。 勉たちにも聞いてほしいんだ。」
「それで彩葉の誕生会を?」 「そうなんだよ。 お母さんたちもぜひって言ってるんだ。」
「10日だよな?」 「そうだ。 水曜日だね。」
「水曜日か。」 勉はスマホを開いた。
折原さんも何か考えているらしい。 つかさはそんな二人を見詰めながら考え込んでいる。
「よし。 この日は空いてるからミナッチも呼べたら呼ぼう。」 「いいの?」
「いいよ。 彩葉のことはやっぱり心配だから。」 「ありがとう。 みんな。」
そんなわけで一応決まったことを彩葉にメールする。 どんな誕生会になるんだろうなあ?
ぼくはなぜか誕生会が待ち遠しくなってきたんだ。 自分が言わってもらえるみたいにね。
でもさあ、実のところ ぼくは祝ってもらったことが無いんだ。 父さんも母さんも忙しくてね。
思い出した時にプレゼントを貰ったくらいかな。 しかもハッピーセットだった。
まあいいんだけどさあ、もうちっと考えてほしかったなあ。 せめてラジカセとか、、、。
今の時代にラジカセなんて、、、って思ったでしょう? 有る所には有るんだってさ。
ぼくらの前から消えてしまったフロッピーディスクだって今も使っている人たちが居る。 知らないだけ。
放課後になった。 馬宮たちは謹慎処分を言い渡された後、すぐに帰ってしまったから何となくみんな気が抜けている。
折原さんもいつもよりどっか寂しそう。 いやいや、、、。
やっぱり馬宮みたいなやつが居ないといけないんだなあ。 そんなことを思ったりする。
「ねえねえ灰原君。 今日は何するの?」 不意に折原さんが聞いてきた。
「何って何にも無いよ。」 「寂しいなあ。 遊びに来ない?」
「遊びに?」 「うん。 私も何か寂しくてさ。」
折原さんの家は浄谷町。 隣町だ。
今は4時28分。 1時間くらいならいいかな。
とは思ったけど彩葉が、、、。 決められないうちに折原さんは先に来る準急で行ってしまった。
(いざって時にこれなんだもんなあ。 振られちゃうぞ。) まだ付き合いも何もしてないのにそんなことを考えている。
いつものように電車を降りて彩葉の家へ。 すると、、、。
彩葉がスマホで誰かと話している。 「うんうん。 面白かったよ。 ありがとう。」
すごく楽しそうだ。 もしかして折原さん?
「健太君も来たんだね。」 「そうだよ。 心配だったから。」
「今日はさあ、勉強もけっこう進んだんだ。 自分で驚いたよ。」 「そうなんだね。」
「どうしたの? 何か心配してるみたいだけど、、、。」 「んんんんんん、何でもないよ。」
30分ほど話していると、、、、、、。 ピンポーン。
「誰か来たね。」 彩葉が一階へ下りていった。
「来てくれたんだ。 嬉しいなあ。」 「うん。 彩葉ちゃんともっと話がしたくて。」
(折原さんじゃないか。 さっきは家に来ないか?って言ってたよね?) 思わずぼくは隠れる場所を探してしまった。
「だからさあ、あの小説は何とも言えないね。」 「そうでしょう? 私も最初はさあ、は?ってなったのよ。」
「分かるなあ。 香澄ちゃん ぶっ飛び過ぎだもんねえ。」 「あんな子が近くに居たらドン引きするよ。」
楽しそうに話しながら二人は部屋に入ってきた。 「あれあれ? 灰原君も来てたの?」
「いつものことだから。」 「そっか。 じゃあ帰ろうかな。」
「いいじゃない。 3人で話そうよ。」 彩葉は折原さんにもジュースを勧めた。
「馬宮君がさ、、、。」 折原さんが馬宮たちの話を切り出したもんだからぼくは思い切りその口を塞いだ。
「なになに? 馬宮君がどうかしたの?」 「何でもないよ。」
「気になるじゃない。 何かやったの?」 彩葉がぼくを見詰めてきた。
話すべきか、話さざるべきか、、、。 こういう話題って困るよね。
「灰原君、、、。」 折原さんも半分涙ぐんだ顔になっている。
ぼくは考えた。 そして話し始めた。
「実はさ、あんまりに騒ぐものだから一週間の謹慎処分を受けたんだ。」 「え? どういうこと?」
「つまりはさ、反省しなければ退学も有るかもよって話になってるんだ。 今。」 「そうなんだよ。 毎日毎日調子に乗って騒いでたから校長室に呼び出されたの。」
「ついにそこまでやっちゃったのか。 残念だなあ。」 彩葉も悲しげな顔になってジュースを手に取った。
まったく飽きないもんだなあ。 でもさあ香澄ちゃんも同じような大騒ぎをしてたよね?
まあいいんだけどさあ、ちっとはぼくらのことも考えてくれよな。 毎日毎日迷惑を被ってるのはぼくらなんだから。
休み時間ともなるとまたまた大騒ぎが、、、。 「馬宮、前を見ろ‼」
勉が大声で叫んだ瞬間、、、。 ドカーンという大きな音がしました。
「何やってんのーーーーーーー?」 廊下を歩いていた水森先生が飛び込んできた。
「こいつらが走り回ってるから注意してたんですよ。」 「そしたら馬宮が、、、。」
見てみるとロッカーの前に鼻血を出しながら蹲ってる馬宮が居る。 「あんたたち、同罪ね。 職員室に来なさい。」
騒いでいた数人はしょんぼりした顔で水森先生に連れていかれました。 やっちゃったなあ。
「あの先生を怒らせると怖いんだからな。」 勉も心配そうに見てるようですが、、、。
2時間目が終わっても馬宮たちは帰ってきません。 3時間目になっても帰ってきません。
「どうしたんだろう?」 何人かで話し合っていますが、、、。
その頃、水森先生は校長室に居ました。 お説教を聞いた教頭が校長室に来るように促したんです。
「まあ若いんだから騒ぎたい気持ちは分かるわよ。 でもね、ここは学校なの。 遊び場じゃないの。 分かってる?」
校長もいつもと違ってまるで母親のような眼で馬宮たちを見詰めています。 「騒いで怒られたのは何度目なのかなあ?」
「この間は用務員の坂下さんに怒られてたわよね?」 「そうか。 初めてじゃないのね? じゃあ確信犯じゃない。」
水森先生も校長の判断がどうなるのか心配そう。 「いいわ。 今週一週間は家で謹慎してなさい。」
「はあ、、、。」 その後、その知らせを吉岡先生が持ってきた。
「全員注目。 いいか。 馬宮をはじめ教室で騒いでいた4人は今週いっぱい家庭謹慎処分を受けたから知らせておく。 なお馬宮たちには俺がいいと言うまで電話もメールもしないこと。 いいな。」
先生はそれだけ言うと教室を出て行った。 「謹慎処分だって。」
「あれだけやれば誰だってそうしたくなるよ。」 「そりゃそうだろうけど、、、。」
「家と学校は区別しなさいってことよね。 つかさちゃん?」 「そうだねえ。 あの4人は平気で騒ぎまくるから。」
(大変だなあ。 これから。) ぼくは本に目を落とした。
その後はまるで葬式みたいに静かなんだ。 馬宮たちがどれだけうるさかったかがよく分かる。
「ねえねえ灰原君。 何かさあ物足りないね。」 「折原さんもそう思う?」
「うん。 危ないとは思うけどさあ、あんだけワーワーキャーキャー言ってる人たちが居なくなるとさあ、、、。」 「そうだなあ。」
「つかさ、昨日さあ何か言って来なかったか?」 「何かって? ああ、彩葉の誕生会ね。」
勉はふと頭を捻った。 『誕生会?」
「そうそう。 健太から聞いたんだけどさあ、、、。 ねえ健太。」 「そうだそうだ。 勉たちにも聞いてほしいんだ。」
「それで彩葉の誕生会を?」 「そうなんだよ。 お母さんたちもぜひって言ってるんだ。」
「10日だよな?」 「そうだ。 水曜日だね。」
「水曜日か。」 勉はスマホを開いた。
折原さんも何か考えているらしい。 つかさはそんな二人を見詰めながら考え込んでいる。
「よし。 この日は空いてるからミナッチも呼べたら呼ぼう。」 「いいの?」
「いいよ。 彩葉のことはやっぱり心配だから。」 「ありがとう。 みんな。」
そんなわけで一応決まったことを彩葉にメールする。 どんな誕生会になるんだろうなあ?
ぼくはなぜか誕生会が待ち遠しくなってきたんだ。 自分が言わってもらえるみたいにね。
でもさあ、実のところ ぼくは祝ってもらったことが無いんだ。 父さんも母さんも忙しくてね。
思い出した時にプレゼントを貰ったくらいかな。 しかもハッピーセットだった。
まあいいんだけどさあ、もうちっと考えてほしかったなあ。 せめてラジカセとか、、、。
今の時代にラジカセなんて、、、って思ったでしょう? 有る所には有るんだってさ。
ぼくらの前から消えてしまったフロッピーディスクだって今も使っている人たちが居る。 知らないだけ。
放課後になった。 馬宮たちは謹慎処分を言い渡された後、すぐに帰ってしまったから何となくみんな気が抜けている。
折原さんもいつもよりどっか寂しそう。 いやいや、、、。
やっぱり馬宮みたいなやつが居ないといけないんだなあ。 そんなことを思ったりする。
「ねえねえ灰原君。 今日は何するの?」 不意に折原さんが聞いてきた。
「何って何にも無いよ。」 「寂しいなあ。 遊びに来ない?」
「遊びに?」 「うん。 私も何か寂しくてさ。」
折原さんの家は浄谷町。 隣町だ。
今は4時28分。 1時間くらいならいいかな。
とは思ったけど彩葉が、、、。 決められないうちに折原さんは先に来る準急で行ってしまった。
(いざって時にこれなんだもんなあ。 振られちゃうぞ。) まだ付き合いも何もしてないのにそんなことを考えている。
いつものように電車を降りて彩葉の家へ。 すると、、、。
彩葉がスマホで誰かと話している。 「うんうん。 面白かったよ。 ありがとう。」
すごく楽しそうだ。 もしかして折原さん?
「健太君も来たんだね。」 「そうだよ。 心配だったから。」
「今日はさあ、勉強もけっこう進んだんだ。 自分で驚いたよ。」 「そうなんだね。」
「どうしたの? 何か心配してるみたいだけど、、、。」 「んんんんんん、何でもないよ。」
30分ほど話していると、、、、、、。 ピンポーン。
「誰か来たね。」 彩葉が一階へ下りていった。
「来てくれたんだ。 嬉しいなあ。」 「うん。 彩葉ちゃんともっと話がしたくて。」
(折原さんじゃないか。 さっきは家に来ないか?って言ってたよね?) 思わずぼくは隠れる場所を探してしまった。
「だからさあ、あの小説は何とも言えないね。」 「そうでしょう? 私も最初はさあ、は?ってなったのよ。」
「分かるなあ。 香澄ちゃん ぶっ飛び過ぎだもんねえ。」 「あんな子が近くに居たらドン引きするよ。」
楽しそうに話しながら二人は部屋に入ってきた。 「あれあれ? 灰原君も来てたの?」
「いつものことだから。」 「そっか。 じゃあ帰ろうかな。」
「いいじゃない。 3人で話そうよ。」 彩葉は折原さんにもジュースを勧めた。
「馬宮君がさ、、、。」 折原さんが馬宮たちの話を切り出したもんだからぼくは思い切りその口を塞いだ。
「なになに? 馬宮君がどうかしたの?」 「何でもないよ。」
「気になるじゃない。 何かやったの?」 彩葉がぼくを見詰めてきた。
話すべきか、話さざるべきか、、、。 こういう話題って困るよね。
「灰原君、、、。」 折原さんも半分涙ぐんだ顔になっている。
ぼくは考えた。 そして話し始めた。
「実はさ、あんまりに騒ぐものだから一週間の謹慎処分を受けたんだ。」 「え? どういうこと?」
「つまりはさ、反省しなければ退学も有るかもよって話になってるんだ。 今。」 「そうなんだよ。 毎日毎日調子に乗って騒いでたから校長室に呼び出されたの。」
「ついにそこまでやっちゃったのか。 残念だなあ。」 彩葉も悲しげな顔になってジュースを手に取った。



