速攻、車に乗せられた。

「体調は?」

「大丈夫」

まだ少し怒ってる海斗が車を走らせた。

病院にどうせ戻されるんだろうな。
そう思いながら窓から外を見ていたら
行き先が病院じゃないことに気づいた。

「どこ行くの?」

「...」

海斗は何も答えてくれない。