「海斗はジェットコースター平気?」
「俺は平気だな。別に怖いものないからな。」
「え、そうなの?お化けも?注射も?」
「ははっ、医者してるとそんなの怖がってられねぇよ」
そうだよね。
こうやってデートしてるとお医者さんってこと忘れちゃう。
ジェットコースターも
海斗となら並んでいる時間は一瞬で
あっという間に順番になった。
「次の方どうぞ〜」
海斗と隣同士で案内されて
安全バーを下げて固定された
「ねぇ、少し怖い」
いざ乗るとドキドキしてきた。
「ははっ、怖いのかよ。
すず可愛い」
海斗が私の手を握った。
「えっ...」
「心拍速い。」
手を握ったと同時に脈を測られた。
「測らないでよ、恥ずかしいじゃん。」
「では発車します!
いってらっしゃーい」
だんだん高くに登っていくジェットコースター。
やばいやばい
怖い。
下に歩いてる人たちが小さく見える
落ちる落ちる
「きゃーーーーーー」
....
「あー。怖かった...」
「ははっ怖がりすぎ」
終わった後も海斗はクールだった。
全然怖がってない。
「怖くなかったの?」
「全く?」
「海斗、無敵だね。」
叫びすぎて疲れた。
「ちょっと休憩。
お茶飲みたい。」
「おう、そこ座ろう」
目の前にお店が何店か悩んでいて
その前にテーブルと椅子が置いてある。
「そこ座ってろ。
お茶買ってきてやる。ほか何かいる?」
「今はいいや」
ジェットコースターに乗った疲れで
お腹が空いてなかった。
「了解」



