私の担当医。~2~


手術が終わって6時間。

19時を回った頃

ご飯も食べる気にならないし
誰とも話す気にならない

痛くて気になってゆっくりもできない

「すず、下のコンビニ行くけど一緒にいく?」

行くわけないじゃん。
痛くて何もできない

無視して布団を深くかぶった。

「そろそろ機嫌なおせ。
術後のこと説明不足だったのは悪かった。
ただ飯食わねえとか俺を無視するとかは俺もイライラする。」


「本当に痛いんだよ。
痛み止めだってあんまり効いてない。」

「背中痛かった時に飲みすぎたんだろ。
身体が慣れて効きにくくなってるかもな。
点滴で痛み止めいれようか?そんな傷痛いなら」

「いや、いい。」

点滴はなるべくしたくない。
痛いし怖いし気持ち悪くなる。

痛いけどこの前の背中の痛みよりはマシ。
我慢。我慢。

かぶってた布団をめくられた。

「コンビニ行くぞ」

目を細めて私を見ている海斗。
仕方なく一緒に行くことにした
 
コンビニでは私の大好きな
アイスやジュースお菓子いっぱい買ってくれた。

私は...とっても...単純なわけで

ご機嫌が戻り
その日1日痛みを我慢しながら過ごした。

やっぱり海斗は私の扱いが上手。
私以上に私のことわかってくれている。

傷の痛みは次の日からはあまり気にならないくらいになった。