私の担当医。~2~



真「すずちゃーん!!!」

真由さんと翔太くんが
入ってきた。

翔「ちょっと手が空いたんで、手伝いますよ」

「まじ?ありがたい。」

真由さんと翔太くんは唯一、お話しできる看護師さんたち。




真「シャントいれる手術なんてお話ししてたら一瞬だよ。
1時間半くらいだから。」

「なぁ真由。
オペするときはみんな手足固定するよな?」

真「そうだね。みんなするね」

「嘘だ。すずが暴れるからでしょ?」

真「いや、全員固定することになってるよ」

「本当に?」

真「うん。故意的でなくても落ちたら危ないからね。」

「...」



「ほらな。
あと俺はすずなら暴れずできるって信じてる。

真由、すずを固定して話し相手してあげてほしい。
翔太は俺の補助について。」

真「はーい」

翔「わかりました」


海斗と翔太くんは部屋を出て行った。


真「トイレとか大丈夫?」

「...うん」

真「じゃあ橘先生来る前に準備しちゃおう。」

「途中で外してって言ったら外してくれる?」

真「拘束?」

「うん」

真「それは橘先生の判断次第だなぁ。
あとで自分で聞いてみな」

真由さんは話しながら着々と準備を進めていく。

心電図、血圧計をつけて
手足を固定された。

真「点滴は橘先生がいいよね?」

「...うん」