みんなお腹いっぱいになって
それぞれがそれぞれの人と話してた。

海斗は翔太くんと大和くんとお話しているし
望と真由さんも仲良さそうに携帯を見ながら笑いあっている

私はその光景をカウンターに座りながら見て
幸せな気分に浸っていた。
私を中心にみんなが仲良くなってくれている

すると突然、堂本先生が隣に座ってきた

堂「覚悟できた?」

「...はい、少し怖いですが」

堂「すずちゃんは強い。
赤ちゃんもすずちゃんに似て元気で強い。
だから大丈夫。」

「ならいいんですけど。」

堂「少しだけ医者になってお話ししてもいい?」

「え、あ。はい」

堂「産科医としてすずちゃんに守ってほしいことがある。透析してる患者さんは流産や早産になりやすいんだ。少しでも異常感じたから赤ちゃんのためにもすずちゃんのためにも受診して欲しい」

「異常って...」

堂「お腹張ってるな〜とか
出血してるな〜とかなんでもいい。
いつもと違ったことが起きたら
怖がらずに海斗でもいいし俺でもいいから連絡してほしい。我慢しないで欲しい」

「...わかりました」

堂「透析の回数とかその他、少し頑張ってもらうことは海斗と話しながらまた後日話す。
今日はそれだけ約束してほしかった。」

「堂本先生。
私、元気な子産めるように頑張るんでよろしくお願いします。」

堂「本当、すずちゃんは強いよ。
もちろん全力でフォローするよ」

堂本先生は私を強いって
初めて会った時から言ってくれる

でも弱い
医者や看護師さ嫌いだし怖いし
何も変わってない

不安もいっぱいだ。
だけど私はもう1人じゃない