ここよりも外の方がマシだという保証はどこにもない。
けれど、このまま学校にとどまっているよりは幾分生き延びる可能性が高くなる。

逃げればいいんだ。
逃げ続けていれば、きっと誰にも捕まることはない。


「行こう」


圭太が私の手を握りしめる。
私は力強く頷いたのだった。