圭太がトイレから出てくるのを待って私達は今の現状を把握しようと努めた。
「学校内の感染はすでに広まってるみたいだな」
ひと気のない1階の空き教室へやってきて、圭太は呟く。
その顔は青ざめていて、ひどく悪い。
あんな光景を見てしまったんだから、当然のことだった。
「うん、そうだね。先生たちはもう授業どころじゃないってことだよね」
「感染者たちが全員さっきみたいになるのか?」
「それは……わからないけど」
噛みちぎられていく人肉を見たときに感じた空腹感については黙っておいた。
自分が誰かの肉を噛みちぎるなんて、考えたくもない。
「これから先どうする? 教室に戻るか?」
当初の予定は教室へ戻って友人らの様子を確認することだった。
だけど、今はまだ状況が変わってしまった。
学校に長く入ればいるほど、自分たちの命を危険に晒すことになるはずだ。
「学校から出た方がいいよね?」
友人らには、その後に連絡を取ればいい。
「そうだな。やっぱりそれが一番いいよな」
圭太は自分を納得させるように何度も頷いている。
「学校内の感染はすでに広まってるみたいだな」
ひと気のない1階の空き教室へやってきて、圭太は呟く。
その顔は青ざめていて、ひどく悪い。
あんな光景を見てしまったんだから、当然のことだった。
「うん、そうだね。先生たちはもう授業どころじゃないってことだよね」
「感染者たちが全員さっきみたいになるのか?」
「それは……わからないけど」
噛みちぎられていく人肉を見たときに感じた空腹感については黙っておいた。
自分が誰かの肉を噛みちぎるなんて、考えたくもない。
「これから先どうする? 教室に戻るか?」
当初の予定は教室へ戻って友人らの様子を確認することだった。
だけど、今はまだ状況が変わってしまった。
学校に長く入ればいるほど、自分たちの命を危険に晒すことになるはずだ。
「学校から出た方がいいよね?」
友人らには、その後に連絡を取ればいい。
「そうだな。やっぱりそれが一番いいよな」
圭太は自分を納得させるように何度も頷いている。