外へ出る準備なんてできていないし、せめて部屋着から外着へ着替えたいと思う。

そんな気持ちも完全に無視されて、強引に車に乗せられていた。

父親は険しい表情で無言の運転を続けるので、俺はそれ以上なにも聞けなくなってしまったのだった。