姿を見られて撃ち殺されてしまう可能性がゼロになったわけじゃない。
ついさっきまで死んでもいいと思っていたのに、今は圭太と共に生きていたいと願っている自分がいる。


「わからない。とにかく、行ってみよう」


圭太と私はそれぞれバッドを握りしめて、昇降口ヘとあるき出したのだった。