改めて私の悪い部分を自覚した。 「長々と話して悪かったわね。イクス、おやすみ」 「いえ、ご主人様と話せて嬉しかったです。ご主人様、いい夢を」 出ていくイクスの頭の上の数字が不意に見えた。 20%から43%になっていた。 これもまた幻なのかしら……? もうすぐそこまで睡魔が襲っていたらしく、考えていられたのはそこまでだった。 微睡みの中、扉が閉まる音だけが聞こえた。