ソニアは泣いていて、そのソニアを守るように立つ皇太子殿下。


こちらを物凄い形相で睨みつけている。


ただ単純にソニアが羨ましかった。


そうやって誰からも愛されているソニアが……


それがどんどん悪い方向へと増幅していった。


いつから、私はこんなに……


「何か言い残すことは?」


首筋に剣が当てられた。


誰からも蔑んだ視線を送られている。


私が望むのは……


「もうこんなことはしないわ」


だから、もう1度やり直させて……


もう2度と酷いことはしない。


きちんと心を入れ替える。


だから……だから、お願い。


やり直しのチャンスをちょうだい……


【了解した】


えっ……?


誰からも分からない声が聞こえた後、突然光った。


「何だ……?」


誰もが困惑する中、その謎の光は私を包み込み、私自身は妙な眠気に襲われた……