* 「ご主人様は何故俺を助けてくれたんですか?」 公爵家へ向かう途中、突然そんなことを聞かれた。 理由ね…… 「前の私を想起させたあの貴族の男をもう見たくなかったから」 嘘つく理由がないから、正直に答えた。 多分、そう。 だから、この子を助けたいと思って、助けたわけではない。 結局、性格はそう変わらないわね。 「申し訳ないけど、あなたを助けたいと思って助けたいと思って助けたわけではないわ」 変えないといけないとは思ってる。 でも、もうすでに性格は最悪。 どうすれば、変われるのかしら。